イタリアヨーロッパの歴史

【5分で解説】ガリレオ・ガリレイの生涯や功績まとめ!結局何をした人なの?わかりやすく解説

地球は太陽の周りをまわっている……今では当たり前のことですが、こう発言したために教会から異端とみなされ、宗教裁判にまでかけられた人物がいたことをご存知ですか?16世紀~17世紀のイタリアの科学者・ガリレオ・ガリレイです。物理学・天文学の分野において現代科学の礎を築き、たくさんの功績を遺した「天文学の父」とも称される偉人ですが、具体的にどんな業績を残したのでしょうか。今回の記事では、ちょっと難しいけど面白い「ガリレオガリレイの世界」へご案内いたします。

ガリレオ・ガリレイの人物像とは?

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ガリレオといえば「天才科学者」の代名詞のような存在として知られる人物。「それでも地球は動く」「地動説」「ピサの斜塔の実験」などがたいへん有名です。まだ「宇宙の中心は地球・太陽は地球の周りをまわっている」と信じられていた時代に、まさに天地がひっくり返るような学説を立証した偉大な学者「ガリレオ・ガリレイ」。いったいどんな人物だったのか?まずは生誕地や生い立ちなど、基本情報について抑えておきたいと思います。

ガリレオとはいつ頃の時代の人?出身地や家族構成は?

ガリレオ・ガリレイはイタリア北部(トスカーナ大公国)のピサという都市出身の物理学者・天文学者です。

父親は音楽家でありリュート奏者でもあったヴィンチェンツォ・ガリレイ。音響学研究の分野でも知られる人物で、ガリレオは父の影響を強く受けたといわれています。

若いころのガリレオはユークリッドやアルキメデスなどについて学び、大学で数学や天文学などを教えながら自身の研究や発明に精を出していました。

27歳のときに父が他界。教職を続けながら家計を支えていたようです。

ガリレオというと、地動説がもとでカトリック教会から訴えられた「異端審問」が有名ですが、これはあくまで科学を追求した結果であり、彼自身は敬虔なカトリック教徒だったと伝わっています。

時代は16世紀。まだ宇宙の構造など誰も知らない時代。苦難を重ねながら、人々が驚くような発明・発見を世に送り出したガリレオ・ガリレイは1642年、77歳でこの世を去りました。

<ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)>
誕生年: 1564年
没 年: 1642年(77歳)
生誕地: トスカーナ大公国ピサ(現イタリア北部)
出身校: ピサ大学(学位は取らずほぼ退学扱い)
職 業: 数学や物理、天文学などの教師、大学教授
家 族: 父・母・弟4人・妹2人(長男)
主な功績: 望遠鏡を天体観測に導入・天体望遠鏡の改良
      木星の衛星の発見
      金星の満ち欠けに関する変化の発見
      天の川が無数の星の集まりであることを発見
      落下速度に関する実験
      実験や観察、記録、分析、数学を用いた論理追及を貫いたこと(科学革命)

ガリレオが生きた時代とはどんな時代だった?

ガリレオが生きた16~17世紀のヨーロッパは大きな変化の時を迎えていました。

当時の人々の暮らしの根底には、カトリック教会が大きく関わっていました。16世紀のヨーロッパの人々にとって、教会の教えは絶対的なものだったのです。

しかし一方で、ルネッサンス、宗教改革、大航海時代の到来により様々な異文化が流れ込んできて、人々の価値観が大きく変化した時代でもあります。

もちろん、物理・天文・自然科学の世界にも大きな変化が。この時代の科学者たちは、古代から受け継がれてきた考え方を尊重しつつも、自らの手で実験し分析する方法を模索。世の中の様々な事象を、実験や法則によって証明しようとし始めたのです。

これぞまさに「科学」の夜明け。ガリレオもそのうちのひとりでした。

ダ・ヴィンチやコペルニクス、ニュートンとはどう違う?

ガリレオと同じように、現代にもその名を響かせる天文学者・物理学者といえば、「ダ・ヴィンチ」や「コペルニクス」、「ケプラー」「ニュートン」といった名前を思い浮かべる方も多いでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年~1519年)と、地動説を唱えたことで知られるニコラウス・コペルニクス(1473年~1543年)は、ガリレオより少し前の時代を生きた学者です。カトリック教会から睨まれながら貫いた彼らの信念は、ガリレオの時代へ受け継がれていきます。

ヨハネス・ケプラー(1571年~1630年)ガリレオとほぼ同時期に活躍したドイツの天文学者。やはり地動説を支持し、教会から睨まれることとなった人物です。

そして科学者たちの苦悩は、ガリレオが亡くなった年にこの世に誕生したイングランドの科学者・アイザック・ニュートン(1642年~1727年)へと受け継がれていきます。

一人の天才から、次の世代の天才へ。先人の教えを見直し発展させることで、物理学や天文学といった学問は大きく飛躍していったのです。

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