「ガリレオ」「ガリレイ」どっちが苗字?
「ガリレオ・ガリレイ」や「ガリレオガリレイ」と表記されることが多いガリレオですが、「ガリレオ」と「ガリレイ」、どちらがファーストネームなんでしょうか?よく見てみると、実に不思議な名前です。
すでに述べた通り、お父さんの名前はヴィンチェンツォ・ガリレイ(Vincenzo Galilei)。つまり「ガリレオ」がファーストネーム(個人名)で、「ガリレイ」が姓(苗字)ということになります。
ガリレオが生まれたトスカーナというところでは、長男に「姓にちなんだ(単数形にした)名前」をつけることがあるのだそうです。日本風に置き換えるなら「山田一族の中の山田」といったところでしょうか。
また、イタリアには著名人をファーストネームで呼ぶ習慣があるとかで、その影響で、ガリレイではなく「ガリレオ」と呼ばれることが多いのだとか。イタリア・ルネサンスの巨匠「ミケランジェロ」や「ラファエロ」も、ファーストネームで呼ばれています。
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これだけは知っておきたい!ガリレオ・ガリレイの功績ベスト5
生涯現役。数々の苦難に見舞われながらも、77歳でこの世を去るまで研究をつづけたガリレオ・ガリレイ。数えきれないほどの功績が称えられていますが、今回はそんな中から特に有名なものを5つセレクト。現代にも通じる「ガリレオ・ガリレイの偉大なる発明・発見」について解説します。
【1】アリストテレスと真っ向勝負!ピサの斜塔での物理実験
ガリレオが生きた時代より2000年以上も昔、古代ギリシアの哲学者・アリストテレスは自然科学・物理学の世界の基礎となる考え方を唱えており、長い間これに異論を唱える人はほとんどいませんでした。
その中のひとつ「重い物体は軽い物体より速く落ちる」という考え方に、ガリレオは疑問を抱きます。「空気などの抵抗がない状態であれば、重さに関係なく物体は同じ速さで落ちる」と主張したのです。
長きにわたり支持されてきたアリストテレスの説を覆すのは容易ではありません。ガリレオは自身の説を証明するために、ピサの斜塔の上から重さの異なる大小2種類の球を落として実験。結果、球はどちらも同時に地面に落ち、ガリレオの説は見事証明されました。
ただ、ピサの斜塔の実験を行ったのは別の人物で、ガリレオは斜めに設置したレールを使った……という説もあるのだそうです。
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【2】望遠鏡の改良と天体観測への導入~月の表面には何が?
ガリレオは望遠鏡を天体観測に用いた最初の人物であるといわれています。「望遠鏡を発明した」といわれることがありますがこれは間違いです。望遠鏡自体は、ガリレオより前に既に発明されて世に出ています。
レンズを2枚使った望遠鏡は1608年、オランダで開発されました。
ガリレオはこれに改良を加え、1609年、オランダ製の20倍もの性能を持つ望遠鏡を作ります。そしてそれを、なんと宇宙へ向けたのです。
望遠鏡を覗きながらガリレオは、月面の凹凸や黒い箇所を発見。月の表面はつるつるしているわけではなくごつごつしていることを目で見て確認しました。
ガリレオは望遠鏡の発明者ではなく、望遠鏡を改良し、天体観測に用いた第一人者なのです。
ガリレオは亡くなる数年前、視力を失い失明していますが、これは望遠鏡を見過ぎたせいではないか、と考えられています。