- アドルフ・ヒトラーって何者?まずは基礎知識
- アドルフ・ヒトラー略歴、そしてユダヤ人虐殺とは?
- 第二次世界大戦とヒトラー、そして……
- 「ヒトラー 最期の12日間」(2004年)
- 【あらすじ】『ヒトラー 最期の12日間』
- 戦争の悲惨さと「人間ヒトラー」
- 超シリアスシーンで「おっぱいぷるんぷるん」!?
- 『シンドラーのリスト』(1993年)
- 【あらすじ】『シンドラーのリスト』
- いちいちカッコイイ!映画の1コマ1コマに感動
- 大量虐殺を観るのが辛いあなたに別の見方をご提案
- 「帰ってきたヒトラー」(2015年)
- 【あらすじ】『帰ってきたヒトラー』
- ドイツの「病みっぷり」が深刻
- 本当にタイムスリップしてきましたね?
- ヒトラーを知ると、「最悪の独裁者」をどう捉えれば良いのかわからなくなる?
この記事の目次
アドルフ・ヒトラーって何者?まずは基礎知識
Bundesarchiv, Bild 183-H1216-0500-002 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, リンクによる
まず、アドルフ・ヒトラーって何者だったのか?というところをおさえておきましょう。ヒトラー映画を楽しむためには近現代史の知識がちょっと必要になるので、念の為おさらい。アドルフ・ヒトラーってどういう人物?ユダヤ人虐殺「ホロコースト」って?ふだんはあまり頭に浮かべることのない、ヨーロッパの第二次世界大戦とナチス・ドイツ。軽くおさらいしていきましょう。
アドルフ・ヒトラー略歴、そしてユダヤ人虐殺とは?
アドルフ・ヒトラーのキャリアは、ウィーンで画家志望だった青年時代、第一次世界大戦での伍長時代、そして政治に乗り出した後と分かれます。1923年にミュンヘン一揆で民衆の支持を得、合法的に政治家に選出され、さらに「全権委任法」が成立するにあたって、ドイツ国民が自発的に選んだトップとして合法的に政治をスタートさせました。
有益なことをせずに人望があった権力者はいません。アウトバーン(高速道路)建設と雇用対策、軍備増強くらいで終わらせておけば、ヒトラーは名君となっていたかもしれません。しかし彼のマニフェストには絶対に欠かせないマニフェストがありました。「ユダヤ人撲滅」です。
ここではっきりさせておかねばならない悲しい事実があります。ユダヤ人迫害と虐殺は、ヨーロッパ世界ではふつうのことだった、ということです。中世や宗教改革の混乱期はもちろん、ロシア帝国におけるポグロムなど「イエス・キリストを処刑した民族」ユダヤ人(まあイエス・キリストもユダヤ人ですが)は常に迫害の対象でした。だからこそユダヤ人虐殺と言われてもヨーロッパ人にとっては「なに言ってるのコイツ!?」という感じではなかったのでしょう。しかし迫害や虐殺は明らかに非人道的かつ目に余る犯罪です。これについては『シンドラーのリスト』で描かれています。
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第二次世界大戦とヒトラー、そして……
第二次世界大戦の経過はややこしいので可能な限りサクッとすませますね。まずポーランド侵攻を行ったドイツは、ポーランドを約1ヶ月で陥落させます。その後ドイツはイギリス(グレートブリテン島)への上陸作戦を実行しますが、連合国側の反撃から、イギリス上陸は断念。アフリカやアジアなど植民地でも戦闘は繰り広げられました。
最終的にソビエト連邦がベルリンに侵攻し、猛烈な市街戦の末にヒトラーは妻のエヴァ・ブラウンとともに自ら命を絶ちます。遺体はガソリンをかけられて焼却されました。このヒトラー「最晩年」の数日間は『ヒトラー 最期の12日間』に描かれています。
ちなみに、大問題の著作ヒトラー『わが闘争』の内容ですが「いろんな会社に『ユダヤ人枠』っていう採用枠がある、ずるい!」「世界中の富はユダヤ人が握っているんだ。銀行家はみんなユダヤ人じゃないか。うまい汁ばかり吸ってゆるせない!」など(なんかどっかで聞いたことあるなぁ……)と現代日本人の筆者が思ってしまう内容が、しかしすさまじい文章力で記されています。筆者がもし1933年にドイツ人だったら、ナチ党員になっていたでしょう。それくらいスゴイ本です。
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