第一次世界大戦後に行われた「ヴェルサイユ条約」とは?わかりやすく解説
ヴェルサイユ条約で認められたのはバルカン諸国のみだった
会議では、第一次世界大戦のきっかけを作った、第一次世界大戦前までオスマン帝国との独立問題とロシアの介入で世界の火薬庫と呼ばれたバルカン諸国のみの独立が認められました。しかし、政局の不安定さは変わりません。その結果、ドイツのヒトラーにつけ込まれ、ほとんどの国は、ナチスドイツの支配を受けるようになったのです。さらに、第二次世界大戦後にはソ連の進出によって共産圏となり、東西冷戦が終わってようやく完全な独立を手に入れました。しかし、もともと民族単位での独立になっていなかったため、ユーゴスラビア、チェコスロバキアなどでは民族紛争が火を噴き、多くの血が流れることとなったのです。
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