ヨーロッパの歴史

偉人の恋愛エピソード7選!あの有名人も実は恋愛体質だった!?

世界の歴史上、数々の業績を打ち立てた偉人たち。教科書などで習うその人物像はトコトン真面目っぽいんだけど、実は人間である以上は異性と恋愛もしていたわけで。一生涯ひとりの女性を大事にしたり、どうしようもない浮気男だったり、今回はそんな偉人たちの意外な恋愛事情や夫婦事情に関して、世界を東西に分けてご紹介していきましょう。

偉人たちの恋愛エピソード~ヨーロッパ編~

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ヨーロッパの偉人といえば科学者や画家、音楽家など多彩な才能を持った人が多いですよね。現在にまで広く名が通っている偉人たちの恋愛事情を見ていきましょう。

1.見境なし!「超」がつくほどの浮気性【アルベルト・アインシュタイン】

相対性理論を研究・発表し、ノーベル物理学賞を受賞した「現代物理学の巨人」ことアインシュタイン。その人物像は「真面目でおとなしい」とされていますが、実は恋愛に関しては超浮気性だったのです。

 

1-1.頭をもたげてくる浮気性

アインシュタインが若い頃、下宿先にマリーという娘がいて熱い恋に落ちたそう。やがて1年後、チューリッヒ工科大学への試験がパスし、泣く泣く彼女と別れることになったのですが、その後、大学在学中に出会ったのが後に妻ともなるミレーヴァでした。

そして彼女と1903年に結婚。しかし、アインシュタインの浮気癖はこの頃から頭をもたげてきます。

アインシュタインは妻と子供がいるにも関わらず、実は不倫をしていました。相手はいとこのエルザという女性という女性で、二人の子供を抱えたシングルマザーだったそうです。

頻繁に彼女とやり取りしていた手紙の中で、「妻との結婚生活は義務でしかない」だの「妻は自分にとって背負わなければならない十字架」だのと好き勝手なことばかり言っていました。

そのあたりのやり取りは映像化されており、「ジーニアス 世紀の天才アインシュタイン」というドラマでDVDも発売されていますね。

1-2.浮気はアインシュタインのライフワーク!

どんどん冷たくなっていく夫の態度にミレーヴァはたまらずに別居。そして1919年に離婚します。

わずか3か月後に念願叶ってエルザと結婚したアインシュタインでしたが、実はその結婚は偽装で、本当に愛していたのはエルザの娘イルゼだったんだとか!

アインシュタインの恋愛観はとてもノーマルではなく理解に苦しみますが、いずれにせよ、その後もアインシュタインには複数の女性たちと関係があったことがわかっています。

孤高の天才科学者は、実は超浮気性のトンデモ男だったというお話でした。

2.恋愛、不倫、浪費こそが名曲の源?【リヒャルト・ワーグナー】

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Franz Hanfstaenglfr:Image:RichardWagner.jpg, where the source was stated as http://www.sr.se/p2/opera/op030419.stm, パブリック・ドメイン, リンクによる

19世紀におけるヨーロッパで、「楽劇王」の名をほしいままにしたドイツの作曲家ワーグナー。彼はその人生の中で数多の名曲を生み出し、現在に至るまで影響を及ぼし続けている音楽の巨人です。しかし、その素晴らしい楽曲とは裏腹に、彼の恋愛遍歴は目を覆うほどのものでした。

2-1.恋愛依存体質のおかげで奥さんに逃げられる

ワーグナーがまだ若く貧しく芽が出なかった頃、女優のミンナと出会います。彼はミンナとの恋愛がよほど楽しかったのでしょう。「恋愛禁制」というオペラの楽曲を書き下ろしました。

「恋愛が法律で禁止されても、恋は止められない!」というストーリーだったことからみても、彼が恋愛体質だったことがわかりますね。

そしてすぐに結婚したのですが、その過剰すぎるほどの恋愛体質が災いすることに。あまりに独占欲が強いワーグナーに愛想が尽きたミンナは恋人を作って目の前から姿を消してしまいます。

2-2.恋愛と浪費を繰り返す

ショックを受けたワーグナーはあちこちを転々としたあげく、ようやくオペラ「ローマ最後の護民官リエンツィ」が大ヒットして一発当てました。しかしこの頃から派手な生活を送るようになったのです。

多くの女性と浮名を流し、贅沢三昧をし過ぎて借金の山が膨れ上がってしまいました。その後もヒット作を飛ばして借金を返すものの、また再び贅沢をして負債を繰り返す有様。

ミンナに逃げられたことがきっかけだったのか?元から浪費癖があったのか?とにかく懲りない人でした。

2-3.国を傾けるほどのワーグナーの浪費ぶり

そんな破綻した性格だったワーグナーですが、彼に心酔したバイエルン大公ルードヴィッヒ2世がパトロンについてくれました。しかし謙虚になるどころか、ますますその浪費癖に拍車が掛かることになるのです。

ワーグナーは国費を湯水のように使い、自分のために豪華な邸宅を提供させ、毎夜のように舞踏会や演奏会を開催。さらには自分のためだけに大劇場を建設させます。

挙句の果てにはあのドイツの鉄血宰相ことビスマルクにまで援助を請い、それが拒否されると「ドイツは終わった。これからはアメリカやロシアの時代だ」とこき下ろす始末だったのです。

2-4.ワーグナー破綻した性格が、数々の名曲を生み出した!?

そして女性関係も相変わらずでした。信頼する弟子であるビューローの妻コジマを口説き落とし、密かに愛し合うようになります。さらにはビューローと離婚までさせ、コジマと首尾よく再婚したのでした。

さすがに妻を奪われたビューローは失意と怒りのあまり、敵対するブラームス派に入るのです。

考えてみれば金とオンナにまみれた人生だったように思えるワーグナーですが、彼が作った数々の名曲も、そういった独特の性癖から生まれたものだと考えれば、妙に納得するような気持になりますね。

3.付き合った女性たちを不幸にする男【パブロ・ピカソ】

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Argentina. Revista Vea y Lea – http://www.magicasruinas.com.ar/revistero/internacional/pintura-pablo-picasso.htm, パブリック・ドメイン, リンクによる

20世紀を代表するスペインの画家パブロ・ピカソ。キュビスムの創始者といわれ、その作品は10数万点以上とされている美の巨匠ですよね。しかし、そんなピカソも実生活では「女を泣かせる」常習犯でした。そういえば彼の作品にも「泣く女」というのがありましたよね。

3-1.ピカソが初めて愛した女性

20世紀初めのピカソがまだ貧しかった「青の時代」、ピカソはオリヴィエという人妻と知り合いました。程なく恋に落ちた二人は貧しいながらも献身的にお互いを支え合います。

しかし、絵がヒットして有名になるにつれ、次第にピカソは彼女への興味を失なっていくことに。その原因となったのがオリヴィエの親友エヴァでした。なんとピカソは恋人の親友に手を出したのです。

破局後、オリヴィエは夫と離婚していなかったためにピカソの財産を得ることもできず、細々とピカソの援助を受けながら寂しく一生を終えたそう。

ちなみに2番目の女性エヴァも1915年に結核で亡くなっています。

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