日本の象徴「天皇」の苦難と栄光の歴史とは?わかりやすく解説
戦争、そして敗戦
こうして神聖な存在となった天皇でしたが、このような体制は長くは続きませんでした。明治天皇の崩御ののち、大正天皇が即位しますが、この天皇は病弱だったため昭和天皇が摂政として政務を支えるようになります。そして大正天皇が崩御すると昭和天皇が即位。時代は激動の昭和時代に移り変わっていきました。
昭和時代に入ると日本では関東大震災や取り付け騒ぎによる大不況。それに伴って暴走し始める軍人。さらには関東軍の独断の行動によって引き起こされた満州事変によって日本は一気に戦争へと突っ走っていくようになりました。
しかし、昭和天皇はこんな状況の中でも戦争を起こさないように、そして政治にあまり関わらないいわゆる立憲君主を目指した立派な天皇でした。
しかし、結果的に日本は1937年に中国と、1941年にはアメリカ・イギリスと戦争状態に突入。結果的に敗戦し、天皇という地位は断絶しなかったものの、神聖で日本の主権だった地位は失うことになったのです。
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現在の天皇について
現在、日本における天皇は戦後に公布された日本国憲法によって国の象徴と明記されました。そして今では天皇陛下は日本、そして私たち国民の象徴として現在でもお仕事を頑張っているのです。天皇制についてはいろんな議題がありますが、私は天皇というお方は日本にとっては無くてはならない存在だと思います。