侵略は五・四運動のような大きな反発をまねく
このように、五・四運動は、反日運動でしたが、その後の日本陸軍、とくに関東軍は青島はそのままにして、満州進出に注力する結果になりました。しかし、それは中国国内がたまたま1つにまとまっていなかったからです。中国がまとまっていたなら、日本は大きな代償を支払うことになったでしょう。いずれにしても、無理やり他国の国土を犯すことは大きな反発が生じるのは明らかです。
五・四運動の反省を活かさなければならない
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本来、各国は民族自決が本来であり、それを無視した侵略行為には必ず反発が起こります。五・四運動だけでなく、三・一運動、現代のクリミア半島事件、香港の抗議運動を見てもそれはわかるでしょう。現在の日本では縁がないように見えるが、周辺国との間にはさまざまな軋轢が生じています。とくに、北方領土にはすでにロシアの人々が多く住むようになっており、その返還を求めることは容易ではないのです。無理な軍事的な手段による解決は必ず反発が生じることは明らかであり、平和的に解決する道を探らなければなりません。