平成日本の歴史

平成元年っ子が振り返る!平成生まれの見た「平成」という時代

「ゆとり」で「草食系」で「さとり」?勝手に呼ばないで!

筆者は平成元年(1989年)生まれゆとり世代。ゆとり教育が決定されたのは1980年代で、平成っ子たちはオトナの都合で振りまわされた側。……おっさんオバサンは「これだからゆとりは」と言ってきます。いや決めたのアンタたちだし……と言いたくてもなんとなく言えない、それがゆとり世代。

2006年には恋愛に積極的でない「草食系」という単語が誕生。片思いしても相手が草食系だととっつきづらく、デートにすら発展しない「今までにない恋愛の姿」です。「恋愛しないで結婚だけしたい」「結婚しない人生を送りたい」なる人も増加しています。

ゆとり世代とほぼ同時期に誕生した子供たちは成長して「さとり世代」などとも呼ばれました。恋や欲に対して草食系、正社員や公務員を望み、安定した生活を望む……はっきり言って、がんばっただけ報いが来るおめでたい昭和は終わったのです。私たち若い世代がおっとりと、持つものは少ないながらも満たされた平穏な生活を望んで何が悪いのでしょう?昭和世代は罪悪感を持て!……って思っててもなかなか言えない。それが平成っ子。

平成元年っ子はこう思う「平成時代は、楽園だ!」

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不景気でテロはあるし災害は勃発するしで大変な時代ではありましたが、革新的な発明やあらたな人とのつながり方が見つかったのが平成時代でした。平成生まれの私たちは昭和時代のように大きく報われることはない変わりに、安くて良いものを買って、安定した暮らしを望む。懐古主義の昭和のおっさんオバサンが知らない幸せが「ないなりに生きてきた」世代・平成っ子たちにはあるのです。平成天皇がおっしゃっているように「戦争なき時代として終わる」。これは世界近代史以降まれな奇跡。令和もきっと、いい時代になる。それを創り上げるのは、平成生まれの私たちです。

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