死ぬまでに見る価値のある日本の自然・文化~日本にある世界遺産8選~
- 素晴らしい日本の自然を堪能しよう!~世界自然遺産編~
- #1 ボニンブルーに彩られた東洋のガラパゴス【小笠原諸島】
- #2 世界最大級のブナの原生林が見どころ【白神山地】
- #3 樹齢1000年以上の屋久杉を見に行こう!【屋久島】
- 素晴らしい日本の文化を堪能しよう!~世界文化遺産編~
- #4 隠れキリシタンの苦難の歴史を学ぶ【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】
- #5 石炭時代の盛衰を現在に伝える文化遺産【軍艦島】
- #6 日本の原風景がここある!【白川郷・五箇山の合掌造り集落】
- #7 江戸時代に最盛期を迎えた日本最大の銀山【石見銀山遺跡とその文化的景観】
- #8 奥州藤原氏の栄華を現在に伝える【平泉の文化遺産】
- 日本の世界遺産をもっと知ってみよう!
この記事の目次
素晴らしい日本の自然を堪能しよう!~世界自然遺産編~
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日本には四季があり、雨も多く、険しい山地も数多くあります。そういった自然環境が渓谷美や絶景を生み出し、日本の美しい情景を彩っているのですね。わが国にはそんな美しい世界自然遺産が4つ登録されており、ここではそのうち3つをご紹介していきましょう。
#1 ボニンブルーに彩られた東洋のガラパゴス【小笠原諸島】
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2011年に世界遺産登録され、隔絶された絶海の孤島だといえるところです。その海の独特な色はボニンブルーと呼ばれ、他の地域には見られない固有の動植物が存在しています。アカガシラカラスバトなどの鳥類や、パイナップルそっくりなタコノキなど、近年その数を減らしているとはいえ学術的にも貴重な地域なのですね。
小笠原諸島はおおまかに4つの島々から成っており、人が住むのは父島と母島だけ。火山の隆起でできた諸島だけあって、あちこちに火山活動の痕跡が見られるのも特色の一つになります。父島には千尋岩(ハートロック)があり200メートルの高さがある断崖絶壁なのですが、海から見上げるとちょうどハート型に見えたりもしますね。
そして母島は、カルスト地形で鍾乳洞が存在する石門や、「針の岩」と呼ばれる石灰岩の溶食地形であるラビエを樹林内で見ることができます。※ただしアカガシラカラスバトの繁殖期である10~2月は立ち入り禁止。
※父島へのアクセス
東京竹島桟橋より、小笠原海運「おがさわら丸」で約24時間。東京発の便は1週間に1便となります。
※母島へのアクセス
父島二見港より、小笠原海運「ははじま丸」で約2時間。
#2 世界最大級のブナの原生林が見どころ【白神山地】
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1993年に世界遺産登録され、その規模は秋田県北西部と青森県南西部にまたがる13万haもの広大な地域となります。人間の影響を受けていない太古のままのブナの原生林が分布し、貴重な生態系も数多く存在しているのです。
1982年の林道建設計画によって、一時は開発による自然破壊が懸念されましたが、地元や自然保護団体の運動によって自然保全へと舵を切り、その後の世界自然遺産登録へと繋がっていくことになりました。ブナの原生林は、その存在そのものが自然の巨大なダムであり、貯めこんだ雨水を清流へと変え、海へ流れて豊かな漁場を生み出しているといえるでしょう。
暗門渓谷や乳穂ヶ滝、津軽白神湖などの見どころがたくさんありますので、ルートによって初心者の散策から上級者の登山まで広く楽しむことができます。白神山地ビジターセンターを拠点にするのが良いでしょう。
※白神山地ビジターセンターまでのアクセス
マイカーで。
東北自動車道大鰐弘前IC~アップルロードを走り約1時間
飛行機で。
青森空港からバスで弘前市まで。さらにバスを乗り継いで約2時間
鉄道で。
JR弘前駅からバスで約1時間。
#3 樹齢1000年以上の屋久杉を見に行こう!【屋久島】
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1993年に世界遺産登録されており、屋久島のおよそ90%が森林に覆われていて、遺産指定されているのは島の面積のうち21%の地域です。屋久島といえば特有の杉が有名で、樹齢1000年を越えるものだけが【屋久杉】だと呼ばれていますね。一般的な杉の寿命が500年程度だということを考えると、屋久杉は異例の長寿だといえるでしょう。
それらの杉の中でも【縄文杉】や【大王杉】などが特に有名で、樹齢は3000年とも7000年ともいわれるほど。特に縄文杉は屋久島を代表するものとして紹介されることも多いのですが、そこへたどり着くためにはガイドさんに同行してもらって8~10時間も過酷な登山をしなければなりません。しかし、それだけ苦労してまで見る価値があるということなのでしょうね。
屋久島の魅力は森林ばかりではありません。落差60メートルを超える千尋の滝や、アカウミガメの上陸地でもある美しい永田いなか浜などの自然地形や、志戸子ガジュマル園、屋久島フルーツガーデンなど南国らしい施設が目白押し。宿泊施設も充実しているので、何日でも滞在したい気分になりますね。
※屋久島へのアクセス
飛行機で。
日本エアコミューターにて、大阪(伊丹)、福岡、鹿児島より直行便あり。
船舶で。
鹿児島谷山港より、フェリーはいびすかすが1日1便。
鹿児島港より、フェリー屋久島2、高速船などが1日8便程度あり。