三英傑の政治スタイル~信長・秀吉・家康の功績を徹底比較!
次に、三英傑の戦果や功績について、主だったものを挙げて比較してみましょう。改めてご紹介するまでもないほど有名な話ばかりですが、整理してみると、信長・秀吉・家康それぞれの内情や考え方、戦国時代の移り変わりなど様々なものが見えてきます。三英傑はそれぞれ、どのような政策を打ち出したのでしょうか。
織田信長:自由貿易と経済活性化~楽市楽座の設置
信長は室町幕府最後の将軍となる足利義昭を担いで、京都で権力を握っていた三好長慶や松永久秀といった大名たちを戦わずして降伏させます。
しかし最終的に信長は室町幕府を滅ぼすことになるのです。
室町幕府の滅亡は、当時の人々に新しい時代の到来を感じさせるのに十分でした。幕府や朝廷、守護大名など、それまで絶対的だと思っていたものも、決して絶対ではない。権力にしがみついているだけでは足元をすくわれる厳しい世界の幕開けです。
信長は、ただ武力で制圧するだけでなく、経済政策にも新しい風を送り込みました。
一番の功績が「商売の自由化」です。
それまでは、市場に品物を出すにも高額な税金を払わなければならず、一部の大名が利益を牛耳っていたため、商売できる人は限られていました。
信長はこうした税金や利権をすべて取り払い、自由に商売ができるような政策を打ち出します。いわゆる「楽市楽座」です。
商売できる人を増やし、商業都市を育ててそこから軍資金を得る。そして軍事力を増大させていく……。権力をひけらかして威張り散らすのではなく、人々に自由を与えて自分も儲ける、強くなるという、まったく新しいオリジナルスタイルで高みを目指していきました。
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