・なかぬなら殺してしまえホトトギス(織田信長の短気な性格を表している)
・なかぬならなかせてみせようホトトギス(豊臣秀吉の人たらしな性格を表している)
・なかぬならなくまで待とうホトトギス(徳川家康の辛抱強さを表している)
有名な句ですが、これらは本人たちが詠んだものではありません。
こうした戦国の三英傑の話が流行するのは江戸の後期に入ってから。「甲子夜話(かっしやわ)」という、平戸藩主・松浦清の随筆集の中に、詠み人知らずの句としてこのような川柳が掲載されています。
戦国の世はもはや遠い昔の話。江戸時代の人々も「自分はどのタイプだろう、秀吉タイプかな?」などと話して楽しんでいたのかもしれません。
短気・人たらし・忍耐強い……個性豊かな「三英傑」たち
よく知っているつもりでいても、意外と「ああ、そうだったっけ、そうだったんだ」と新しい発見がある三英傑の面々。をこうして3人同時に並べて、違った角度で見てみるのも結構面白いものです。新しいことに果敢に挑戦し、戦国時代を勝ち抜いてきた三英傑たち。歴史人として現代社会でも人気が高い理由がよくわかる気がします。