幕末日本の歴史明治明治維新江戸時代

これだけは知っておきたい!幕末から明治に活躍した人物6選

頑なに実直に~理を貫いた薩摩隼人:大久保利通

大久保利通(おおくぼとしみち)は文政13年(1830年)に薩摩藩士の家に生まれます。

幼名は大久保正助(おおくぼしょうすけ)。後に島津久光から大久保一蔵(いちぞう)の名を賜っています。西郷とは同郷で、幼いころから互いに切磋琢磨する親友であり、ライバルでもありました。

日本の近代化を推し量るカリスマ藩主・島津斉彬に傾倒する西郷とは異なり、島津久光に取り入って、地味ながら堅実に着実に出世の階段を上り続ける大久保。義に厚く、まっすぐに突っ走る西郷とは対照的な人生を歩みます。

大久保は日本を欧米と対等に渡り合える国にしようと奔走。1871年12月~1873年9月という長い期間、欧米12か国を巡る「岩倉使節団」を編成し、諸国見分の旅に出ます。このグループには、岩倉具視や木戸孝允、伊藤博文など新政府の中心人物など早々たる顔ぶれがそろっていました。

しかしこの岩倉使節団が、新政府にほころびをもたらすことになってしまいます。あまりに長い期間、莫大なお金を使って遊学した割にはそれほどの成果もなく、留守を預かっていた西郷隆盛らとの間に溝ができてしまうのです。

それまで互いにリスペクトしあい、助け合っていた大久保と西郷の間に、少しずつズレが生じ、西郷は大久保の元を離れて鹿児島に帰還。このことが後に西南戦争へと発展してしまいます。

西郷亡きあとも、大久保は頑なに新政府の仕事を続けますが、明治11年(1878年)、都内を馬車で移動中に暗殺されてしまうのです。

ドラマチック~幕末を駆け抜けた人物たちの偉業に乾杯!

image by PIXTA / 39852373

幕末に活躍した人物たちの人生、心震えるものがあります。現代社会においても、彼らから学ぶことは多い。機会があれば何度でも、幕末の志士たちの活躍を読み返してみたいと思います。

1 2 3 4
Share: