ドイツナチスドイツヨーロッパの歴史

ヒトラーが率いた「ナチスドイツ」とは?どのようにして独裁を成し遂げたのかわかりやすく解説

ナチスドイツによるユダヤ人迫害

ナチス党の最大の公約の1つにユダヤ人の排斥がありました。

ヒトラーはこの公約を果たすためニュルンベルク法を制定。これによってドイツ国内にいるユダヤ人の市民権が剥奪されてしまい、最終的にはドイツ国内から追放されてしまうこともあったそうです。その中の1人にアインシュタインもいたのですがらこのニュルンベルク法によってノーベル賞も受賞できるような科学者も逃げ出してしまったため、アメリカに遅れを取るという悪影響も及ぼし始めてしまいます。

さらに、ヒトラーは独ソ戦を始めると大量のユダヤ人を処分するために各地でユダヤ人の強制収容所が設立。ここにユダヤ人が収容され、強制労働できないと判断された場合にはガス室に送られてその場で処分されるという悲惨な光景が広がっていました。

ナチスドイツの終焉とその後

こうしてユダヤ人を処分していったナチス党でしたが、1943年にスターリングラードの戦いで敗北して以降どんどん押され始めていき、またアメリカの参戦によって西からも攻撃が晒されるようになります。そして1945年4月快進撃を続けるソ連の攻撃に耐えられることができなくなりヒトラーは総統地下壕と呼ばれる場所で自殺。

ナチス党はマルティン・ボルマンが党の担当大臣に選ばれましたが、総統が自殺した時点でナチス党は崩壊したも同然でした。その後ドイツは降伏。

ドイツは連合軍の軍政下に置かれるようになり、かつてナチス党に所属していた人はことごとく厳罰に処されるようになります。

1945年10月10日。連合軍はナチス党を全面的に禁止。後継系党を名乗ることも許されなくなり、ドイツでは非ナチ化が進められるようになりました。こうして1933年から1945年の12年間ドイツを支配してきたナチス党は非合法化によってあっさり消滅したのです。

現在のドイツとナチス

image by PIXTA / 43963992

今のドイツではナチス党が権力を持っていた時代を反省しており、徹底した反ナチス的教育が行われています。ドイツは軍政下に置かれた後東西に分かれ1990年に統一されるまで分断国家として国際社会から知られるようになり、今では世界第4位の工業力を誇っているヨーロッパ1の経済大国となりました。

しかし、その一方で難民問題や反EUの問題などで再び極右化が進むという傾向が進んでいるそうです。戦争が始まってからもうすぐで80年。そんな節目の年だからこそナチスが何をもたらしたのかをちゃんと理解する必要性があるのではないでしょうか?

1 2 3
Share: