イギリスフランスヨーロッパの歴史

中世に起こった大戦争【百年戦争】始まりから終わりまで徹底解説!

世界で一番仲の悪い国といえばどこを思い浮かべますか?日本の場合だったら今だったら韓国との関係がどんどん悪化していますが、世界を見渡すと日本と韓国の関係が霞んでしまうほど仲の悪い国が存在しているのです。 その代表例が今回ご紹介するイギリスとフランスでした。そこで今回はそんなフランスとイギリスの仲が悪くなった最大の原因とも呼ばれている百年戦争についてなんで起こったのか?どう終結したのか?を一緒に見ていきましょう!

百年戦争ってなんで起こったの?

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百年戦争の解説をする前にまずはどうしてイングランドとフランスが戦争をすることになっていったのかを見ていきましょう。

行こうぜイングランド!フランスによるノルマンコンクエスト

百年戦争が起こった原因は実は戦争が勃発する200年前から存在していました。1066年、フランスのノルマンディー地方を治めていたノルマンディー公ウィリアムという人が突然ドーバー海峡を超えてイングランドに侵攻。ノルマンコンクエストと呼ばれるドラクエみたいな名前の征服が行われました。

その結果ノルマンディー公ウィリアムはイングランドで内乱が起きていたこともあり、イングランドを瞬く間に制圧。同年にイングランドにノルマン朝を成立させてイングランドを支配しました。

しかし、このノルマンコンクエストがイングランドとフランスの間に起こる長い紛争に繋がっていくのでした。

カペー朝の断絶

さてさて、舞台は大きく進みノルマンコンクエストが行われてから250年後のフランス。実はこの当時フランスを揺るがす大事態が!なんと、治めていたカペー家が断絶してしまったのです!日本の場合だったら王朝が断絶することはあまりありませんし、それどころか天皇家に至っては確認できるだけでも1500年は続いていますからあまりイメージがわきませんが、ヨーロッパでは王朝の断絶はよくあることで別にこの時だけ特別何かあったことではありませんでした。しかし、このカペー朝の断絶によってイングランドがフランスの支配を目論むようになっていきます。

思い返してください。上にもあった通り、300年前にノルマンコンクエストというのが行われ、フランスのノルマンディー公ウィリアムがノルマン朝の王様としてイングランドを支配して、そこからはフランスの王様がイングランドに行って統治するようになりました。つまり、イングランド王国の王様は元々はフランスの王族の1人。フランス国王に即位する権限は充分にあったのです。

ロングボウで大暴れ!イングランドの快進撃

1339年、イングランドの名君とも呼ばれるエドワード3世はフランスを支配するために一気に北フランス領に侵攻。100年続く戦争の幕が上がったのです。

さてさてこうして始まった百年戦争ですが、初期の頃はイングランドの圧倒的な優勢といっても良いレベルでした。そのイングランドの圧倒的な強さの秘訣はなんといっても人の身長ぐらい長い弓(ロングボウ)による攻撃。フランスが50メートル飛ばないのに対してイングランドは350メートルぐらい簡単に飛ばせてしまい、その飛距離の長さを利用してフランス軍をどんどん撃滅していきました。さらに、エドワード3世の息子であったエドワード黒太子の活躍も凄まじく、ポワティエの戦いでは4倍もいたフランス軍をいとも簡単に撃破。さらにフランス王も捕虜にして決定的な勝利を収めました。

いつのまにか泥沼化になった戦争

こうしてイングランドの圧倒的な優勢で進んでいった百年戦争。フランス軍の損害は当時の貴族の4割が丸々死んだと呼ばれるレベルとも呼ばれておりこのままいけばイングランドの勝利に終わるはずでしたが、世の中そんなにうまくはいきませんね。

こんな矢先にヨーロッパ国内で黒死病(ペスト)が大流行。ヨーロッパの人口の約3分の1の死に至らしめた一大感染病は当然イングランドとフランスにも及びさらにその感染症や百年戦争による生活の悪化によりフランスではジャックリーの反乱、イングランドではワット・タイラーの乱が勃発してしまい両国ともに戦争どころではなくなっていきます。

そこでイングランドは「今回はここらで許してやる!次は覚えてろよ!」みたいな感じでカレーにてフランスと休戦条約を締結。フランス王を解放してイングランドはフランスにおける領地拡大を成し遂げました。

ちなみに、百年戦争は100年間ずっと戦っていたと思っている人も少なくありませんが、実はこのようにちょくちょく休戦協定を挟みながら戦争が行われており、実際に戦争していた期間はそんなに長くはありません。

ジャンヌダルクの登場!フランスの反撃

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こうしてイングランドの所領が増えてフランスの立場がどんどんなくなっていきますが、1400年代に入るとフランスの反撃が立て続けに行われていきます。次はこんなにボロボロだったフランスがどうやって百年戦争で勝利していったのかを見ていきましょう。

イングランドの猛攻撃とトロワ条約

百年戦争の前半戦はまさしくイングランドの独壇場でしたが、エドワード3世が1377年にこの世を去るとフランスの名君シャルル5世による反撃が行われていきイングランドに奪われていた領地をどんどん奪還していきます。この動きをみて1381年にイングランド王位を継いだリチャード2世はフランスに対して「もう戦争終わらせようぜ!」と話を持ちかけてフランス側はこれに完全には答えなかったもののずるずると休戦していき、結局それから39年後の1420年にはイングランド王ヘンリー5世とフランス王シャルル6世との間にトロワ条約が締結。イングランド王がフランス王も兼ねるということが取り決められてしまいイングランドとフランスが合併してもおかしくなくなりました。

このままではフランスがイングランドによって乗っ取られてしまいます!しかし、そんな時にフランスのとある村の少女がその危機を救ったのです。

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