中国の歴史

中国を大きく変えたアヘン戦争はなぜ起きた?背景・経緯・結果をわかりやすく解説

中国を変えた戦いで清が倒れても中国の混乱は治まらなかった

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19世紀まで、東アジア、東洋の覇権国であった清は、アヘン戦争をきっかけとして衰退していき、ついには革命によって王朝は倒れました。しかし、中国国内では、軍閥と呼ばれる軍部の政治勢力が各地に割拠し、そこに共産党が独自の勢力を持つことによって、混乱の時代を迎えてしまったのです。それにつけ込んだのが、日本の関東軍で、東北部の満州を独立させ、さらに中国本土にまで進出しようとして日中戦争をおこしました。

このようにアヘン戦争は、中国に欧米や日本の進出によって蹂躙されるきっかけを与えた、中国を大きく変えた戦いであったと言えるのです。

アヘン戦争という中国を大きく変えた戦いは混乱の始まり

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アヘン戦争は、それまで東アジアにおいては覇権国であった中国を混乱の時代へと変えた戦いでした。もともと、中国の清王朝そのものが北方の異民族の女真族の出身であり、それに対する漢(中華)民族の反発もあったのです。そこに、産業革命で近代装備を持ったイギリスが攻撃を仕掛け、勝ちました。それによって、東洋における中国の立場は一気に崩れ、大きな変化の時代になっていったと言えるのです。

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