ヨーロッパの歴史

最強の神ランキングTOP20!世界・日本の神話や女神大集合

第9位_日本神話随一の暴れ者【スサノオ】

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スサノオ(須佐之男命)は、国産み神産みの神イザナギとイザナミから生まれ、海を治めるようにイザナギから仰せつかります。

しかし、元来子供っぽかった性格のスサノオは、それを拒否し、すでに亡くなっていたイザナミに会いに黄泉の国へ行きたいと泣き出す始末。その泣き声で天地は鳴動し、津波は巻き起こり、多くの被害が続出しました。

どんなになだめすかしても言うことを聞かないスサノオに対し、ついにイザナギは「どこへでも行け!」と追放処分を下すことに。

そこで最後に一目でも姉の天照大御神に会っておきたいと高天原を目指すのですが、元来は海を治めるくらいの力の持ち主、天は響動し地は鳴動して天変地異が巻き起こり、神々たちを驚かせます。

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pattio(投稿者編集) , Japanese – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

誤解を解いて高天原に滞在しますが、そこでもスサノオはやりたい放題。あまりの粗暴さに他の神々はあきれ、恐れ、高天原は大混乱に陥ります。

弟のしでかしたこととはいえ、ついに困り果てた天照大御神は岩戸に隠れてしまったのでした。そのためスサノオは再び追放の憂き目に遭うことになりました。

地上へ降りてからのスサノオの活躍は神話に書かれている通りですが、子供のまま大人になってしまったような神サマだったのですね。

第8位_眼から光線を発し人類を滅ぼさんとする神【ラー&セクメト】

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エジプト神話に登場する太陽神で、最も重要な神の一人です。エジプト王朝の歴代ファラオは彼の子孫であるとされており、ファラオが亡くなると太陽の船でその魂を迎えに来るとされています。

そして太陽の神だけあって、その目から強烈な光線を発し、敵を焼き尽くしたという言い伝えまで。

その昔は神であっても人間と同じく歳を取るため、老いてしまったラーは「衰えた自分を見て、人間たちは自分をバカにしているのではないか?」と激しく疑心暗鬼に陥ります。

そこでラーは周囲の神々に対して人間への復讐を相談するのですが、そんな身勝手な理由だけでは誰も相手にはしませんでした。

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ところが孫のゲブだけは賛成し、それに自信を深めたラーは人類抹殺のために一人の神を創造したのです。それが破壊と殺戮の神セクメトでした。

セクメトはラーの指示通りに殺戮を実行します。口からは火のような息を吐き、その鋭い爪で人間たちを老若男女問わず手当たり次第に殺戮し始めました。

ほとんどの人間たちを殺したところで、あまりの残酷な行いに冥界の王オシリスがラーを諫め、ようやく殺戮と破壊をやめさせることができたということです。

第7位_宇宙と世界の創造者【ブラフマー】

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この世の始まるずっと以前、原始の水ナーラに落とされた種が卵となり、そこから生まれたのがブラフマーです。インド神話では最高神の一人とされ、語源となったブラフマンは「宇宙の真理」を指すとのこと。

今ある宇宙や世界を作った創造主とされており、そのスケールの大きさは大日如来にも匹敵するほど。また仏教に取りれられて「梵天」という仏様になっています。

ただ現在のヒンドゥー教の教義の中では、いささか存在感が薄まっていて、ブラフマーを祀る神社は数えるほどしかありません。どうしても創造主という位置づけであるため、その存在が抽象的になっているようですね。

第6位_キリスト教を守護する大天使【ミカエル】

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キリスト教の中で4大天使と呼ばれるうちのリーダー的な存在で、全ての天使たちを束ねる総司令官的な役割を持っています。男性でポピュラーなマイケル、ミッシェル、ミハイル、ミゲルなどもすべてこの「ミカエル」にあやかったもの。

ミカエルが身に付けている甲冑や剣などは戦いのために存在しているもので、たびたび魔王サタンや堕天使ルシファーたちと戦っては勝利を収め、その力のほどを示しているのです。

中世においてミカエルが描かれている絵画などを見ても、悪魔を踏んづけている構図が多いのもそのためですね。

また、正義の心を持ち勇気をもって困難に立ち向かう者に対しては、大いなる守護を施し支援するのです。ジャンヌ・ダルクが決起したのも、ミカエルの啓示があったからだといわれています。

第5位_実は人間臭い全知全能の神【ゼウス】

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言わずと知れた全知全能の神、宇宙の絶対支配者であるギリシャ神話のゼウスの登場です。とにかくゼウスが登場する戦闘シーンには壮大なスケールの逸話が多く、その物理的論理を超越した存在は唯一無二といっても良いでしょう。

全宇宙をも揺るがすケラノウスという稲妻を放ったり、この世に斬れないものはないといわれるアダマスの鎌を武器にしたり、果ては頭が星々とぶつかってしまうくらいに巨大で最強の怪物テュポーンと戦って、山脈ごと投げつけてみたりとやることなすこと無茶苦茶です。

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Ryunpos投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

しかし正義と慈悲を重んじ、秩序を正す全能の神であっても、実は人間臭い側面がありました。特に浮気癖はいつまで経っても治らず、その生涯で3人の妻と3人の愛人、そして13人もの子供がいたといいます。

アルテミスの項でも述べましたが、浮気をする際に白馬や白鳥などに姿を変え、惚れた相手の油断を見澄ましてから襲うということが常套手段になっているようです。

また、浮気がバレると浮気相手を牛などに変えて「牛と遊んでただけだよ」と下手な言い訳をするところも人間臭いといえるでしょうね。

単に戦闘力からすればダントツの1位なのでしょうが、そういった人間臭い姑息な一面もあるということで第5位としました。

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明石則実