ヨーロッパの歴史

最強の神ランキングTOP20!世界・日本の神話や女神大集合

第14位_戦いと死を司った女神【ネイト】

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Jeff Dahl投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

ネイトは戦いと狩猟を司る女神です。戦場の守護神として、また兵士のために数多くの武器を作り、兵士が戦死した時にはその遺体を守るとされていました。

また天空の神ホルスと、戦いの神セトが王位を巡って争った時、その武力と知恵で両者を仲裁したとされています。

軍神であるがゆえに「死」を司るとされ、ミイラを覆う布を織ったり、死者の内臓を保管する「カノプスの壺」を守ったりしたそうです。その際に寄ってくる悪霊たちを矢で追い払ったりもしていました。

第13位_腕っぷしは強いが頭はからっきしなギリシャ神【アレース】

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Marie-Lan Nguyen (2009年9月), パブリック・ドメイン, リンクによる

全知全能の神ゼウスの息子で、その血筋は高貴なもの。しかしその性格は残念そのもの。とにかく戦争が大好きで人間たちが戦う姿を見ると、居ても立っても居られなくなり、人間の姿に変身して戦うほどでした。

しかし人間に簡単に負けてしまったり、ヘラクレスと戦って半殺しにされるなど残念な側面があり、その粗暴な性格と合わせて古代ギリシャ人からはあまり人気はありませんでした。

しかし戦闘国家スパルタでは非常に人気があり、その勇ましい風貌は羨望の的となって広く崇められたそうです。

第12位_マヤの怒れる老女【イシュチェル】

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中部アメリカに伝わるマヤ神話に登場する月の女神で、妊娠と出産、豊穣などを司り、常に【天の水がめ】といわれる甕を持っています。

一説には、手に持った水がめは【子宮】と【雨や洪水】を表しているとされており、出産を見守る守り神でありながら、ひとたび機嫌が悪くなれば水がめをひっくり返して大雨を降らせ続け、大洪水を引き起こすとされていますね。

イシュチェルの夫はイツァムナーといって太陽神でもあり善意を司る温厚な神でした。ところがイシュチェルが夫に隠れて愛人を作ったことがあり、それを知ったイツァムナーはまるで別人のように怒り狂いました。

イシュチェルの片目を潰し、引きずって天へ上ったのです。片目を潰されたイシュチェルは弱々しい光しか発することができず、月の神となったそうですね。

第11位_冷徹でキレやすいギリシャの処女神【アルテミス】

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ギリシャ神話に登場する狩猟と純潔を司る女神で、処女神ともいわれています。父はあの偉大な全知全能の神ゼウス。狩猟の神らしく常に弓矢を携えており、多くのお供の下級神たちと共に狩りを行っていたそう。

しかし、このアルテミスは非常に冷徹でキレやすい性格でもあったようで、その逆鱗に触れた者は恐ろしい目に遭うことになりました。

侍女の一人でカリストという美しい少女がいました。ゼウスがたいへん気に入り一目惚れしたわけですが、仮にもゼウスが娘の侍女に手を出すわけにはいきません。そこでゼウスはアルテミスそっくりに姿を変え、油断したカリストに近づいて、とうとう交わってしまいました。

これを知ったアルテミスは大激怒。「純潔を失った者は容赦なく処分する!」とばかりに彼女を一頭の牝熊に変えてしましました。彼女を憐れんだゼウスはカリストを天にあげ、【おおぐま座】としたそうです。ちなみにゼウスとカリストの間に生まれた息子は【こぐま座】となっています。

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ルイ=ミシェル・ヴァン・ロー[2], パブリック・ドメイン, リンクによる

腕利きの狩人アクタイオーンが狩りの最中に道に迷い、たまたま聖なる泉で水浴びをしているアルテミスたちを見てしまいました。

偶然とはいえ裸身を見られたアルテミスは大激怒。アクタイオーンは牝鹿に姿を変えられてしまい、獲物と勘違いした彼の狩猟犬たちに襲われてしまったのです。

結果アクタイオーンはズタズタに食い殺されることに。ちなみにアクタイオーンは、アルテミスの弟アポロンの孫。なんと血の繋がった親族ですら容赦しなかったのですね。

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アントン・ラファエル・メングス – Steffi Roettgen, Anton Raphael Mengs 1728-1779, vol. 2: Leben und Wirken (Munich: Hirmer, 2003), plate 48. Scan: James Steakley, パブリック・ドメイン, リンクによる

貞操と純潔の処女神であるために、恋愛とは無縁かと思われたアルテミスでしたが、たくましく男らしいポセイドンの息子オリオンに一度だけ恋をしました。

しかし処女神であるにも関わらず立場をわきまえないアルテミスに不満を覚えた弟アポロンは、細工をしてわざとアルテミスにオリオンを矢で射させます。愛するオリオンだと知らずに矢を命中させてしまったアルテミスは、彼の亡骸を見て大変嘆き悲しんだそうです。

なんとかオリオンの復活を目論むも、冥府の王ハーデスに断られ、ならばと父ゼウスに「願いが叶わないならば、せめて天に上げてほしい」と懇願。そうして冬の星座オリオン座となったのですね。

第10位_その崇高な存在は宇宙そのもの【大日如来】

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空海が伝えた真言密教の本尊【大日如来】は、もともとはインド仏教の神マハー・ヴァイローチャナといい、日本古来の神【天照大御神】と結びついて成立したわけですから、まさに最高の存在だといっても過言ではないでしょう。

また、怒りの化身に変身することもあります。それが【不動明王】と呼ばれる姿で、炎に囲まれ、神は逆立ち、牙が生えてくる姿はまさに鬼のよう。仏法に従わない者や敵対する者を力づくで屈服させるのです。

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不明 author, パブリック・ドメイン, リンクによる

「願わくは凡夫所住の処をして、速に衆苦所集の身を捨てしめ、まさに無垢の処に至ることを得て清淨法界身に安住すべし」

引用元 「大毘盧遮那成仏神変加持経」より

 

ここに出てくる【法界身】は大日如来のことであり、【法界】が宇宙そのものを指すわけですから、「大日如来=宇宙」だという定義が成り立ちますね。

ギリシャやローマなどの神話に出てくる感情に左右されてしまう神などとは比べ物にならないくらい崇高な存在だということ。

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明石則実