ヨーロッパの歴史

偉人の名言や逸話・エピソード10選!役立つ格言からおもしろエピソードまでわかりやすくご紹介!

2-3.猫好きかと思いきや実はそうでもなかった:夏目漱石

明治時代の文豪・夏目漱石といえば猫。そういうイメージをお持ちの方も多いと思います。確かに漱石の家には、『吾輩は猫である』のモデルになったとされる猫がいました。この猫、もともとは通い猫だったそうです。

居心地がよかったのかしょっちゅう夏目邸に出入り。家計を支えるため教員として働きながら、精神的に日々ストレスを溜めていた漱石の心を癒したといわれています。しかし漱石は最後まで、この猫に名前を付けることはなかったのだそうです。猫が亡くなったときに建てたお墓には奥さんが「猫の墓」と刻んだとか。漱石は猫があまり好きではなく犬派だったとも伝わっています。

2-4.なぜいつもベロ出し写真?:アルベルト・アインシュタイン

「ベロ出し写真」で有名なアインシュタイン。あの写真はどういうきっかけで使われるようになったのでしょうか。

アインシュタインは26歳のときに「特殊相対性理論」「光量子仮説」「ブラウン運動の理論」など、様々な論文を次々に発表し、「20世紀最高の物理学者」や「現代物理学の父」と称され天才としての地位を不動のものにします。そんなアインシュタインはひねくれものだったのか、写真撮影の際、めったに笑顔を見せることがなく、たびたび新聞や雑誌のカメラマンを困らせていました。

有名な「ベロ出し写真」は、1951年、72歳の誕生日の写真撮影のときのもの。思わず笑顔を見せそうになってとっさに照れ隠しで舌を出したのでは、と言われています。この写真に世間は大反響。当人も大変気に入ったようで、焼き増しを頼んだのだそうです。

2-5.1000を超える発明の原点は「サボり」?:トーマス・エジソン

エジソンは17歳の頃、鉄道の駅で夜間の電信係として働いていました。当時はまだ、無線も電話もない時代でしたので、遠方との連絡には主にモールス信号。当時の電信技師は花形職業で、エジソンはそれなりに収入を得ていたと思われます。

しかし実際には、夜間に「特に以上ありませんでした」という報告を1時間おきに送るだけの仕事。実に退屈です。そこでエジソンは、自分の代わりに自動的に電信を送る装置を作り出しました。いわゆる「サボり装置」です。ただ、電信があまりに定期的過ぎたため、この悪行はすぐにバレてクビになってしまったとか。不名誉なエピソードではありますが、この装置が、発明王エジソンの最初の発明であったといわれています。

2-6.あの有名な肖像画は本人じゃない?:フランシスコ・ザビエル

フランシスコ・ザビエルはスペインのナバラ出身の宣教師。イエズス会の創立メンバーの一人で、日本にカトリックを伝えた伝道者として知られています。1534年8月、同士とともにイエズス会を創立したザビエルは、大海の荒波を恐れることなく、布教のため海を渡り、新天地を目指しました。辿り着いたのが日本の薩摩半島。ザビエルは精力的に活動を続け、日本にキリスト教を広めていきます。

日本に大きな影響を与えたザビエル。社会科の教科書などにも、黒い衣装を身に着けた肖像画が載っていますね。でも実はあれ、ザビエル本人の肖像画ではないんです。有名な肖像画のヘアスタイルは「トンスラ(カトリック教会の修道士の髪型・剃髪)」ですが、イエズス会ではトンスラの習慣はないのだとか。あの絵はザビエルが亡くなった後に、日本人の絵師が想像で描いたもの。ヨーロッパ各地に残されているザビエルの肖像画や銅像では髪は剃っておらずフサフサしています。

いろいろあるさ、人間だもの……偉人たちの名言・格言・面白エピソード

image by PIXTA / 10392968

成功をおさめた人のちょっとした面白エピソード、時には「がんばろうかな」と元気を与えてくれることもあるから不思議です。皇帝も将軍も文豪も大金持ちも、多大な功績を残した偉人だって生身の人間。ヨタ話や都市伝説のひとつやふたつあってしかりです。そうした飾らない一面も持っているところも、偉人の偉人たる理由の一つなのかもしれません。

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