室町時代戦国時代日本の歴史

戦国時代に大活躍した【最強の武器11選】

戦国時代に活躍した武器~番外編~

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戦国時代に活躍した武器は、何も刀槍や鉄砲だけではありません。日本古来の武具を改良して使ったり、意外なものを使用したり、当時の武士たちの知恵の結晶がそこにはあるのです。では、他にどんな強力な武器があったのか?見ていきましょう。

最強の武器~番外編~その1【西洋のものより強力な和弓】

西洋の弓として有名なものには洋弓(ロングボウ)などがありますが、日本の弓の場合、それらのものより威力が格段に違いました。何よりその材質が全然違っていたのです。ロングボウは単一の木材で出来ていましたが、和弓の場合は竹を何段も重ね、更に100本以上ものクサビを打ち込んで成形していくため、非常に強靭で粘りのある、見た目も美しいものになったのですね。

戦国期に登場した弓胎弓(ひごゆみ)は、その集大成ともいえるものでした。焼いた竹を仕込むことによって威力と耐久性を兼ね備え、まさに鉄砲に負けずとも劣らない威力を誇っていたことでしょう。また、弓は鉄砲と違って連射が利きますし、矢の材料も城の周囲に矢竹を植えて材料に困らないようにしていましたから、コストメリットも良好だったのですね。

戦国時代は弓の名手を多く輩出しました。立花宗成、徳川家臣の内藤家長、そして93歳の高齢で関ヶ原の戦いで活躍し、大名となった大島光義などが知られています。

最強の武器~番外編~その2【最もコスパがよいのは石】

最も原始的で、誰にでも武器として使えるモノがあるとすればやはりでしょうか。戦国時代には実際に石を使った戦術も多く記録されていますし、それらの遺構も数多く残っています。

三方ヶ原の戦いにおいて、武田方の投石部隊が徳川軍に石を投げつけて挑発し、それが合戦の発端になったとも言われていますし、こぶし大の石であっても当たり所が悪ければ傷を負ったり死ぬこともありました。実は馬鹿にできないほど強力だったのですね。

全国の城には、石垣を登ってくる敵を撃退するための「石落とし」の遺構がありますし、福井県にある国吉城には今でも石仏や五輪塔の残骸が城跡に転がっており、これは籠城の際に敵を攻撃するための投石用だといわれています。そこら辺に転がっているものを利用できるわけですから、もちろんコストパフォーマンスも良かったことでしょう。

本当に最強だった武器は?

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これまでの紹介した武器の数々には、長距離戦には向いてるけど接近戦にはダメだとか、またはその逆もあったり、それぞれ長所もあれば短所もあります。しかしそれらの条件を考慮に入れた上で「最強の武器」を選ぶとしたらどうでしょう?もし答えを一つ選ぶとしたら、それは「槍」なのかも知れません。とにかく「斬る」「突く」「叩く」「防ぐ」「投げる」が同時にできる武器としては他にないわけですから、それは最強の称号を得るにふさわしいことでしょう。

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明石則実