日本の歴史明治

日本と韓国の摩擦の先に…「韓国併合」をわかりやすく解説

現在もこじれにこじれており、解決の収拾がつかなっている日韓関係。その日韓関係の最初の根幹にあたる出来事が日本が韓国を併合した韓国併合でした。 今回はそんな韓国併合について見ていきたいと思います。

韓国併合までのあらすじ

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韓国併合とは1910年8月22日に韓国併合条約が漢城(現在のソウル)にて寺内正毅統監と李完用首相により調印されたことによって起こった日本が韓国を併合することを指します。

韓国併合によって日本は韓国に対してインフラや教育を推進を行なっていくようになりましたが、韓国人からしたら屈辱的な出来事となってしまいました。

韓国が日本の領土となったのは1910年から1945年の第二次世界大戦における連合国に対する敗戦までの35年間であり、日韓関係の重要な出来事として現在も知られているのです。

韓国併合までのいきさつ

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日本が韓国を併合したのは何もいきなり起こったことではありません。日本は韓国に対する干渉を強めていき最終的に併合に至っていったのです。

まずは日本が韓国を併合するまでの経緯について見ていきましょう。

開国した朝鮮

日本に併合される韓国は古くは朝鮮と呼ばれていました。朝鮮を支配していた李氏朝鮮は1392年に建国されてからずっと中国の冊封(属国となること)体制にありました。

朝鮮は要するに中国にヘコヘコすることとなりましたが、この体制が崩れ始めるのが1875年に日本と朝鮮の間で起こった江華島事件でした。江華島事件は日本が開国しない朝鮮に対して武力で江華島を占領する事件であり、この事件によって日本と朝鮮の間で日朝修好条規が締結されます。

この日朝修好条規では日本は朝鮮のことを独立した国として扱い、開国して貿易を行うというもの。日本は朝鮮に対して不平等な条件も突きつけましたが、日本は朝鮮を独立国としてみなしたことで当時朝鮮を属国とみなしていた中国の清と日本の間に対立が生まれていくようになります。

一方で朝鮮では鎖国を維持する事大党も近代化を推進するべきという開化派で争いが起こるように。

1882年には事大党のトップであった興宣大院君は近代化を押し進める閔氏一族を排除するためにクーデターを起こして一時的に政権を握ることになるのですが、閔妃は清の袁世凱と結んで反乱を鎮圧する壬午軍乱とよばれる事件によって朝鮮は大混乱に陥ってしまいます。その後閔妃は日本ではなく清との関係を深めていくようになり、1884年には開化派による甲申政変が起こることになりました。しかし、このクーデターは失敗に終わり開化派も失脚することになります。

そしてこの朝鮮の混乱に介入していた日本と清は天津条約を結んで朝鮮に出兵をする際は事前通告することを約定して、朝鮮半島から撤兵することに決めました。

日清戦争。そして独立

1894年7月25日、朝鮮の豊島沖で日清間の武力衝突を契機に日清戦争が勃発。勝利した日本は清国と下関条約を締結し、朝鮮が自主独立国であることを認めさせ、朝鮮半島における清国の影響を排することに成功しました。

そのおかげで朝鮮は長きにわたって従ってきた中国からついに独立を果たすようになり、1897年10月12日に高宗は王国ではなく独立した帝国だとして自ら皇帝に即位して国号を大韓帝国と改めました。

朝鮮を狙う日本とロシア

日清戦争直後の朝鮮半島は日本とロシアの間で争いが起こっていくことになります。

清国と結んでいた閔氏一族が失脚したことで朝鮮ではの日本の影響力を受けた開化派が力を持っていくことになるのですが、開化派はのちに朝鮮内での政権争いに敗れて衰退。

その後、朝鮮は急速にロシアとの関係を深めていくことになります。ろしあからしたら朝鮮は不凍港獲得のためには必要不可欠。朝鮮はロシアの勢力下におかれそうになったのでした。そしてその朝鮮内でのいざこざは日露戦争に持ち越されることになるのです。

日露戦争と朝鮮

日本は日露戦争が始まる少し前に大韓帝国の独立と領土保全および皇室の安全を保障するかわりに、韓国領土内における日本軍の行動の自由と、軍略上必要な土地の収用を韓国に承認させる第一次日韓協約を締結させます。

韓国政府は中立を宣言して日露間の軍事衝突に関わることを避けようとしていましたがこの協約によって日本に対する協力が決められたのです。

そして1904年に日露戦争が開戦。日本は戦争前の予想を覆してロシアに勝利を重ねていき、ポーツマス条約にて日本の有利な形で勝利に終わることになります。

ロシアは日本に対して朝鮮に対する優越権を認めることになり、朝鮮は日本の保護国化することがこの時決定したのです。

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