金本位制のなくなった後でもなおアメリカへの輸出に依存した日本
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日本の製造業は、1980年代のアメリカの経済的苦境から自動車などの輸出規制を強いられました。さらに1985年にはアメリカのプラザホテルで先進5ヵ国(G5)が為替相場の安定のために、ドル安に進めることで合意(プラザ合意)したのです。これにより、各国もその対応に終われることになり、とくにアメリカ依存度の高い日本では主要製造業も生産工場を海外に移すようになり、産業の空洞化が起こってしまいます。そして、バブル経済を最後に日本経済は長期低迷期に突入し、それは30年近く続いているのです。
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金本位制から解き放たれた経済の行く末
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資本主義形成期にイギリスで始められた金本位制はその後、世界に広まりましたが、第二次世界大戦によるアメリカ以外の製造設備が崩壊し、世界の富はアメリカに集中し、金本位制は戦争後はアメリカのみとなっていました。しかし、そのアメリカの金本位制も各国の経済が復活すると流出を続け、結局1971年8月には停止しています。しかし、世界経済は金本位制から解き放たれたことで、金融経済が急拡大して世界はバブルという大きなリスクを抱えることになっているのです。私たちも経済的な富にこだわり過ぎては、国を滅ぼしかねません。新たな価値観を模索するべき時期を迎えているのです。