先進国による新植民地主義
先進国がアジアやアフリカを植民地として直接支配する時代は終わりました。しかし、経済的に脆弱なアフリカ諸国は、先進国からの経済援助を受けることで、事実上、先進国の意向を尊重できなくなります。
先進国が経済的な力でアフリカ諸国を従属させる新植民地主義(ネオ=コロニズム)が新たな問題として浮上してきました。先進国は武力を使って発展途上国を押さえつけるのではなく、お金の力で相手に言うことを聞かせようとします。
先進国は、アフリカ諸国の資源を一方的に買いたたき、自分たちに有利な貿易を行いました。そのため、先進国と発展途上国の経済格差が開く南北問題も発生します。
先進国の中にも、経済的にアフリカ諸国を支配する動きへの批判がありました。アフリカ諸国も、当然の利益を得るべきとする企業や人々はフェアトレードを行い、アフリカ諸国の人々を支援します。
アフリカ各地で独裁政権が誕生
アフリカ諸国はヨーロッパ列強からの独立を果たしました。しかし、混乱収拾を口実として長期にわたって独裁政治を行う人物も現れます。代表はジンバブエのムガベ大統領やウガンダのアミン大統領、リビアのカダフィなどです。彼らの多くは追放されたり、死去したりしました。しかし、多くのアフリカ諸国は政情不安が続きます。豊富な資源を持つアフリカの安定は、まだまだ先なのかもしれません。