- まずはインドネシアの歴史を知ろう
- 仏教とヒンドゥー教とイスラム教が混在していたインドネシア
- インドネシアの植民地時代
- 日本による支配と独立闘争
- インドネシアの民族と宗教について
- インドネシアの民族ってどんな人がいるの?
- インドネシアのさまざまな宗教事情とは?
- 国民の大多数を占めるイスラム教
- その他の宗教について
- インドネシアの文化や生活習慣はどんなもの?
- インドネシア人はいつも笑顔(でも怒らせると恐い?)
- 日本とは全然違う生活習慣
- インドネシアの食文化【グルメ情報もまとめて】
- インドネシア料理の調理法とは?
- 魅力のインドネシアグルメ【ナシティンブル】
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- 魅力のインドネシアグルメ【エスブア】
- インドネシアをもっと知ろう!
この記事の目次
まずはインドネシアの歴史を知ろう
インドネシアという国は、数多くの島で構成されていて世界で最も島が多い国だと言われています。そんな島国に2億5000万人(日本の2倍!)もの人口がいますし、さらには300もの民族がひしめき合っているのですね。文化を語る上で、インドネシアの歴史は知っておいて損はないはず。
仏教とヒンドゥー教とイスラム教が混在していたインドネシア
インドネシアでは、人類の黎明期からそこにヒトがいて活動していたという形跡が残されていました。フロレス島で発掘された「ホビット」という人類化石は、当初は変異体だとされてきましたが、英科学誌ネイチャーによって現代人最古の祖先だと認定されています。
中国~インド~インドネシアの三角地帯は、海の交易の中心として栄えていたことが文献などによって明らかにされており、それによって古代から様々な物資と共に宗教や文化が伝播されてくることになったのでした。スマトラ島にあったスリウィジャヤ帝国やジャワ島に存在していたマタラム王国などは仏教国として記されており、ヒンズー教なども手厚く保護していたそうですね。
そして13世紀に入ると、西の方からムスリム商人と共にイスラム教が伝わってくることに。現在のインドネシア人のほとんどがイスラム教徒であることを考えると、影響力はその頃から大きかったのかも知れません。ただ、その頃のインドネシアには統一国家というものはありませんでした。
インドネシアの植民地時代
しかし世界が大航海時代を迎えた頃、インドネシアにもいよいよ欧米列強国の搾取の魔の手が忍び寄ろうとしていました。モルッカス諸島原産の香辛料は特に品質が良く、列強国同士の争奪戦となりましたが、ついにオランダが主導権を奪い、独占支配することになったのです。さらにオランダは東インド会社を設立させ、都合よくインドネシアを支配するための拠点を構えることになったのでした。
当初はジャワ島にのみ支配権を握っていたオランダですが、周辺の在地国家に対して狡猾な外交や戦争などを仕掛け、徐々に支配権を拡大していきました。現地人も黙っているはずはなく、ジャワ戦争などで植民地支配に対して抵抗を続けますが、そのたびに鎮圧されてしまいました。しかし、国民の間にインドネシア独立の機運は徐々に高まっていたのです。
日本による支配と独立闘争
インドネシア国民にとっては幸運なことに、1940年、オランダがドイツの侵攻を受け降伏。インドネシアにおける支配権が揺らぎました。そのチャンスを狙っていたのが日本なのです。太平洋戦争開戦後、ジャワやスマトラなどにも軍を送り込んだ日本は、瞬く間に占領しオランダを追い出すことに成功。実質支配を開始することに。
インドネシア国民にとって幸運だったのは、日本側の軍政司令官が今村中将だったこと。彼は融和政策をもって民衆に接し、民衆もまたそれに応えて日本側に協力したことなどから、日本とは蜜月な関係となっていたのです。ところが日本が連合国に降伏し、再びオランダが戻ってくると状況は一変しました。もはや武力をもってしか独立を成しえないということになり、民衆は闘争を展開しました。旧日本軍の将兵らも多くが戦いに参加したそうですね。
そして1949年、インドネシアは独立を果たしました。その後も政治的転換期は経験したものの、現在では東南アジアの大国として存在感を示しているのです。
インドネシアの民族と宗教について
インドネシアという国は、300もの民族を抱える他民族国家であり、国民が信じる宗教もさまざま。日本のように同一民族で無宗教な人が多い国から見れば、あまりピンとこないかも知れませんね。次に民族性や宗教を知ることでインドネシアをもっと身近に感じてもらいたいです。
インドネシアの民族ってどんな人がいるの?
まず、多民族国家であるために「インドネシア人」という民族は存在しません。元々がいくつもの島々から構成されていますし、地域によって伝統や習慣もバラバラ。ですので、国家じたいが異なる民族同士の連合国家と呼んでもいいのではないでしょうか。
まずインドネシア人口の約半分を占めるジャワ人。おそらく現在は1億人を超えているかと思われますが、実際に住んでいるのは日本の国土の1/3程度の面積を持つジャワ島なんですね。だから人口密度でいえば日本の比ではありません。
その次に多いのが15%を占めるスンダ人。この民族もまた多くがジャワ島に住んでたりするので更に人口が過密になっています。
次に4%を占めるのがバタック人。スマトラの高地に主に住んでいた人々で、古くから農耕に従事し、教育熱心なことでも知られ、キリスト教徒の割合が最も高いのがこの民族なのですね。
それから2%を占めるのがマレー人。この人たちはジャワ島より西のスマトラ島や、北にあるボルネオ島に分布しています。
リゾート地としても有名なバリ島には固有民族としてバリ人がいますね。日本の愛媛県くらいの面積なのですが、それでも400万人ほども住んでいます。
インドネシアのさまざまな宗教事情とは?
しかし、これだけの多民族国家だと宗教の在り方も千差万別。憲法上では信教の自由は保障されているものの、過去には深刻な宗教対立もあったようですね。そこで、インドネシアにはどのような宗教が存在するのか?解説していきましょう。