金融の力でヨーロッパを動かしたユダヤ人出身の名門「ロスチャイルド家」を元予備校講師がわかりやすく解説
ナチスによるユダヤ人迫害とロスチャイルド家
1930年代にナチス=ドイツが台頭すると、ユダヤ人に対する迫害はさらにエスカレートしていきました。ナチスはロスチャイルド家を歴史の黒幕と批判する反ユダヤ主義映画を製作。人々を扇動しました。
ナポレオン戦争の末期に、ネイサン=ロスチャイルドがワーテルローの戦いの結果を先に知って、大きな利益を上げたことを題材とした映画でロスチャイルド家が世界の支配を狙っているとしたのです。
ドイツ国内のロスチャイルド家の資産は二束三文で買い取られるか財産放棄をさせられました。ドイツがパリを陥落させるとパリ家もナチスによる略奪を受けます。
ロンドン家やパリ家はナチス打倒のための資金援助や兵役参加でナチスに抵抗しました。第二次世界大戦が終了した時、ロンドン家とパリ家だけが生き残ります。
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現代も生きているロスチャイルド家
Mathieu CHAINE – 投稿者自身による作品, some elements by Sodacan, Katepanomegas, Adelbrecht, Heralder, Madboy74 and Nanin7 Graphic, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
2003年、ロンドン家とパリ家は統合しロスチャイルド・コンティニュエーション・ホールディングスとなり、主に金融業を行っています。また、ジェームズ=ロスチャイルドが購入したボルドーワインのブドウ園は最高ランクとされました。ワインの分野でもロスチャイルドの名は世界にとどろいています。