中華民国政府の存続
1947年12月、蒋介石は台湾に逃れ中華民国政府も台湾に移ります。国共内戦に敗れた蒋介石に対し、アメリカの支援は消極的でした。
しかし、1950年に朝鮮戦争が勃発し、社会主義勢力が東アジアでも拡大する様子を見てアメリカは積極的に台湾を支援。中華人民共和国をけん制するため、台湾海峡に第7艦隊を派遣しました。
第7艦隊は日本の横須賀に司令部をおいています。そのため、現在でも台湾海峡で何か事件が起きた時は日本から第7艦隊出撃して対応する可能性が高いですね。
ともあれ、台湾の中華民国は社会主義勢力の拡大を阻止したいアメリカの思惑によって存続することができました。蒋介石は1948年以来、中華民国総統として台湾に君臨。1975年の死去まで権力を維持しました。
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蒋介石が台湾に持ち去った「宝」
蒋介石は共産党軍に終われて台湾に逃げ込む際、多くの財宝を台湾に持ち去りました。国庫に積まれていた金銀やアメリカドルはもちろんのこと、歴代皇帝が所蔵していた宝物を紫禁城から持ち出します。そのため、北京の故宮博物院よりも台湾の故宮博物院の方が貴重な品々を保有しているともいわれました。北京と台北、二つの故宮博物院を訪れて展示品を見比べてみたいものですね。