時代に翻弄された尊氏の評価
足利尊氏は鎌倉幕府を滅ぼし、新たな武士の世を目指した「英雄」として語られる一方、自分を取り立てた後醍醐天皇に反逆し、建武の新政を崩壊させた「逆賊」としても語られます。平和な時代に生まれていれば、先祖と同じく鎌倉幕府の有力御家人として生涯を終えたかもしれませんが、時代状況がそれを許しませんでした。観応の擾乱で信じた部下や弟と争った晩年を見ると、足利尊氏という人が幸せだったかどうか、思わず考えてしまいますね。
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