実はこんなにあった!中国の歴史上、首都となった都市についてまとめてみた
四川盆地の中心で、三国の蜀の都となった成都
四川盆地は中国南西部にある内陸の盆地です。周囲を山地によって囲まれ、防衛に適した地形でした。夏は高温高湿、冬は温暖湿潤な気候で一年を通して雨が降る気候です。温暖で降水量があるため、農業を行うにはうってつけの場所でした。
防衛に適し、食糧生産も確保できることから中国全体が混乱するような時代には四川盆地を中心とする独立勢力が成立します。その代表が三国志にも登場する蜀でした。
蜀は都を四川盆地の成都に置き、華北の魏、江南の呉と覇権を争います。三国志のファンであれば、成都の武侯祠は必見のスポット。蜀の名宰相とうたわれた諸葛亮が祭られていますよ。
また、安禄山の乱で都にいられなくなった唐の皇帝玄宗が避難した先も成都でした。成都は「いざというときの避難場所」としても好都合な立地なのです。
こちらの記事もおすすめ
三国志の主役諸葛亮は凄かった!多才で最高の参謀孔明とは – Rinto~凛と~
首都巡りだけでも中国の歴史の重みが堪能できます
今回紹介した都市は中国全土または中国の半分程度を支配した国の首都でした。中国が分裂する時代には、もっと多くの都市が首都とされます。現代の中国の首都である北京の紫禁城から中国全土をおさめた皇帝たちは、どのような気分で国を治めていたのでしょうか。広い中国をすべて回るのは困難ですが、首都となった街の探訪だけでも十分に歴史の重みを感じることができますよ。
こちらの記事もおすすめ
中国の歴史総ざらい!【各王朝の特徴と出来事を解説】 – Rinto~凛と~