新潟水俣病の原因
新潟水俣病の原因は水俣病の時の同じようにメチル水銀によって引き起こされたものでした。
新潟県阿賀町には昭和電工という工場が稼働されていましたが、ここから流れた排水が阿賀野川に流れそこに住んでいた魚を食べたことによって引き起こされたと言われています。
新潟水俣病の被害
新潟水俣病も水俣病の時と同じくメチル水銀中毒によって脳に重大なダメージを与えてしまい、それに伴っていろいろな障害を招いてしまいました。
その結果新潟水俣病は現在までに700人が認定され、認められていない人を含めると3800人に被害を出したと言われています。
イタイイタイ病
四大公害病の一つであるイタイイタイ病は1910年から1970年代まで富山の神通川の流域付近で60年間断続的に引き起こされた公害病で、患者が「痛い痛い」と叫ぶことしかできなかったことから病名がとられました。
イタイイタイ病の原因
イタイイタイ病の原因は神通川の上流にあった三井金属鉱業の亜鉛精錬所から流れ出したカドミウムという物質による水質汚染によるものでした。
神通川の上流にあった飛騨地方は江戸時代の頃から鉱山の町として知られており、銅や鉛などを採掘していたのです。それが明治時代に入ると4大財閥の一つである三井財閥の三井金属鉱業が進出。日露戦争以降では鋼以外の金属も注目されるようになり生産量が格段に増加。高度経済成長期にはカドミウムを含む大量の鉱山から流れ出した廃棄物が神通川を汚染するようになったのでした。
そして神通川の上流地区に当たる婦中町では神通川の水を飲んでしまい、さらにその水を使って育てたお米を食べてしまったことによってイタイイタイ病が引き起こされてしまったのです。
イタイイタイ病の被害
カドミウムによってもたらされたイタイイタイ病は腎機能の障害と骨軟化症を招いてしまいます。
腎機能に障害を持つことによって腎不全や貧血を起こすようになり、さらに骨軟化症にかかることによって骨がもろくなりちょっと動いただけでも骨が折れてしまって何もできな状態になってしまいました。
このイタイイタイ病は1973年までに194人が患者として認定され、そのうちの188人が亡くなってしまったとなっています。
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四大公害病の一つである四日市ぜんそくは1959年から発生した公害病で三重県の四日市市を中心に被害を出してしまったことからこのような名前となりました。