「日本」の国名の起源にまつわる疑問(由来、正式名称etc)を解説
【素朴な疑問2】なぜ日本の英語名は「JAPAN」なのか?
「日本」という国名を英語にすると「JAPAN(ジャパン)」ですよね。でも、なぜ「NIHON」や「NIPPON」ではないのでしょう。これはさかのぼると、中世のころ日本をヨーロッパに紹介したマルコ・ポーロの「世界の記述」(東方見聞録)に「黄金の国・ジパング(ZIPANG)」と書かれていたことが由来のようです。これがヨーロッパ各国でそれぞれの言語の読み方になり、英語では「JAPAN」になったというわけですね。なぜ「ジパング」かというと、当時の日本の読み方のひとつ「じっぽん」というのがマルコ・ポーロの耳には「ジパング」と聞こえたのではないかという説があります。また、当時の中国での日本の読み方がなまったものという説もあり、結局何が本当なのかは今となってはわかりません。でも、もはや「ジャパン」という呼称も日本人の中で定着している感じがしますよね。
日本という国名から歴史が見えてくる
「日本」という当たり前に使っている国名も、起源をたどると「かつては日本が日本ではなかった」ことなど、この国の歴史が見えてきます。「日本」の読み方がその時々で変わるのも、歴史的に見るとなかなか興味深いですね。日本の歴史を違った角度から見るきっかけとして「日本」という国名は面白い題材なのではないかと思います。
こちらの記事もおすすめ
1 2