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「世界五大宗教」とは?成り立ちと教えをわかりやすく解説

日本にも関わりの深い宗教。宗教といっても世界は広いですからいろんな種類の宗教が存在しています。でもその宗教の中でも特に信者の数が多い5つの宗教が存在しているのです。 そこで今回はそんな世界で有名な5つの宗教を成り立ちから教えまできっちりと解説していきたいと思います!

イスラム教とキリストの源でもあるユダヤ教

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まずは世界五大宗教のなかでは一番成立が古いユダヤ教から。ユダヤ教といえばイスラエルのユダヤ民族が信仰している宗教としての認識が強いも思いますが、実はこのユダヤ教はイスラム教やキリスト教の源でもある重要な宗教だったのです。まずはユダヤ教はどんな宗教なのか?ユダヤ教がどう後世に影響していったのかを探っていきましょう。

ユダヤ人のユダヤ人によるユダヤ人のための宗教

ユダヤ教の1番の特徴と言ったら何と言ってもユダヤ人こそが特別な存在であると記された『選民思想』です。ユダヤ人だけが楽園に行ける、ユダヤ人こそが最後の審判の時に神に救われるとされていました。「ユダヤ人しか救わないなんてケチな神様やな」と感じるかもしれませんが、このユダヤ教はユダヤ人の歴史が深く関係しているからなのです。

どうしてそうなのかはひとまず置いておくとして、ユダヤ教は簡単に言えば一神教。唯一神ヤハウェしか神はいないとされており、またその神様の姿は人間みたいな薄汚れた世界に住んでいる存在には認知することはできず、神様を想像してそれを信仰すること自体が禁止されています(偶像崇拝)。この考え方はキリスト教とイスラム教と一緒ですね。

迫害と契約の歴史

ユダヤ教を語る上で絶対になくてはならないのが旧約聖書。ここではどのようにして世界は作られたのか、そしてどのようにして人間と神様が契約したのかということが記されています。その旧約聖書の中にノアの箱舟ダビデ王の話などいろいろありますが、その中でも特にユダヤ教に関する最重要人物が預言者モーセでした。

モーセという人は簡単に説明すると、当時ユダヤ人をいじめていたエジプト王国からユダヤ人を海を割って助け出し、シナイ山の山の上でヤハウェから十戒を授けられた人ということです。この十戒こそが神と人間の契約の代表例であり、さらにユダヤ教の教えの根源となっているものでした。まぁ、その内容はヤハウェが唯一神であるとか、殺人をしないとか、結構みんな守れそうな初歩的なことだけの内容だったんですけどね。

ちなみに、ユダヤ教から派生したキリスト教は基本的に日曜日が休みとなっていますが、ユダヤ教の場合だと土曜日が休みとなっています。

 

神の前では皆平等なキリスト教

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次に紹介するのは世界で最も信者の数が多いキリスト教。キリスト教は簡単に言えば神様を信じれば天国に行けるというユダヤ教と似ているような宗教でした。でもこのキリスト教はユダヤ教とは全然違う部分があったのです。次はどのようにしてキリスト教が生まれたのか?そしてユダヤ教との違いはなんなのかについてみてみましょう。

ユダヤ教なんていらねぇ!キリスト教の誕生と教え

ユダヤ教が成立してから約500年後のエルサレム。この地にモーセに次ぐ預言者が誕生します。彼の名はイエス・キリスト(キリストはヘブライ語で救世主という意味)。イエスは神様からマリアへ受胎告知を行い神の子として生まれたそうです。そして成長したキリストは人を愛することや神様を信仰することを布教しに回っていくのですが、ユダヤ教からすればこんな預言者邪魔でしかありません。そのためイエス・キリストは信者のユダの裏切りもあってゴルゴダの丘に十字架にかけたのです。

キリストはこの十字架にかけられた時に全ての人の原罪を償ったとされており、神を信じて人を愛すれば誰だって亡くなったのちに神様に救われるとされています。ユダヤ教ではユダヤ人だけが救われると書いていますが、キリスト教では神を信仰すれば誰でも救われるとなってるのです。

ユダヤ教とは何が違うか?

ユダヤ教とキリスト教この二つの宗教は互いに同じ神様を信仰しています。では何が決定的に違うのかというとそれはイエス・キリストをどう捉えるのかということでした。キリスト教の場合ではイエス・キリストはモーセに次ぐ神から贈られた救世主という立場であり、神の子と信じられているのです。これを神とイエス・キリストと聖霊の3つが唯一神だと信じられていました(三位一体)。しかし、ユダヤ教からすればこれは気に入りません。だってユダヤ教からしてみたらイエス・キリストが救世主なんて証拠は一つもない。さらにユダヤ人はさらに「もしかしたらこいつは変な宗教をみんなにたらしこんで国を乗っ取るかもしれない」と思い始めます。だからこそユダヤ人はイエス・キリストのことを十字架にかけたのです。ユダヤ教ではモーセに変わる新しい預言者がいつか現れるとされていますが、ユダヤ教ではキリストは預言者ではなくただの異端者とされています。

でも、かわいそうなことにこれから先ユダヤ人はキリスト教を異端としたためにキリスト教が信仰されているヨーロッパで差別や迫害を受けるようになったのでした。

 

カトリックとプロテスタント

キリスト教はこうして誕生していきましたが、その歴史は分裂の歴史でもありました。その中でも特に激しかったのが16世紀の宗教改革です。実は15世紀の頃のキリスト教の教えは緩みまくっていてキリスト教なくせに普通に浮気したり妻を持ったり、さらにはそれを止めなければいけないキリスト教のトップであるローマ教皇ですら教会の建設費用を稼ぐために免罪符というお札を売ってお金儲けをするなどキリストや神様がみたらもう一回ノアの大洪水が起こりそうなぐらいブチ切れそうな堕落っぷりだったのですが、そんな中でマルティン・ルターが立ち上がり腐敗したキリスト教の教えを改革するべく新しいキリスト教のプロテスタントを創設します。ちなみにプロテスタントの意味は『抵抗するもの』という意味。つまり、プロテスタントはこれまでのローマ教皇に抵抗するキリスト教ということなんです。

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