冷戦の時代【西側諸国の盟主として】
第二次世界大戦によって完全に世界の超大国の座を確固たるものにしたアメリカでしたが、戦後になるとアメリカとは真逆の社会主義を取り入れているソビエト連邦との対立に発展。戦争は起こらないものの、代理戦争とかで争っている冷たい戦争いわゆる冷戦に突入していくことになりました。アメリカとソ連は互いにアメリカが開発した新兵器である核兵器の開発に着手。核開発戦争とも呼ばれる競争に発展してアメリカは最盛期には1万5千発とも言われる核爆弾を所有して世界を7回ぐらい簡単に滅ぼせる強大な力を手に入れました。
また、アメリカは宇宙開発にも着手。ソ連に史上初の衛星を飛ばされたり、宇宙に初めて行ったりしたものの、アポロ11号の月面着陸を成し遂げて見事に宇宙開発においてソ連よりも優位に立つことに成功しました。
こちらの記事もおすすめ
世界の破滅のチキンレースであった冷戦をヤルタ会談からマルタ会談までわかりやすく解説 – Rinto~凛と~
ベトナム戦争と公民権運動
冷戦に突入してから15年後の60年代に突入するとアメリカでは黒人にも白人と同じ権利を認めさせる公民権運動が巻き起こり、キング牧師やマルコムXなどの黒人運動家によって1964年に公民権法を成立させて黒人に対して白人と同じ権利を持つことを認めました。また、1965年にはベトナムにて南ベトナム解放戦線(通称ベトコン)にベトナム戦争が勃発し、アメリカは北爆や枯葉剤の散布に乗り出し、世界的な非難を浴びました。さらにアメリカの北爆はベトコンには効かずさらに国内でも非難を浴びるようになっていたアメリカは1973年にベトナムから撤退。アメリカは史上初の敗北を喫してしまいました。そしてこのベトナム戦争以降冷戦は沈静化。1989年にはアメリカとソ連はマルタ島にてマルタ会談を実施。同時にマルタ宣言を行って冷戦は正式に終結しました。
そしてその2年後にはソ連自体も崩壊してしまいアメリカはついに世界唯一の超大国となったのです。
アメリカの現在とこれから
こうしてソ連というアメリカに並ぶ超大国が消滅し、世界の超大国となったアメリカ。冷戦が終結した後アメリカは湾岸戦争やイラク戦争に介入。『世界の警察』と呼ばれるぐらい積極的に対外活動を行なっていきます。
しかし、9.11テロや中東を中心とする反米感情が各地で巻き起こっており、アメリカを取り巻く環境は決していいものではありません。
そんな今だからこそ歴史を見直してみてアメリカについて学んでいくべきだと私は思います。
こちらの記事もおすすめ