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「世界五大宗教」とは?成り立ちと教えをわかりやすく解説

自分で悟りを開け!仏教の教え

仏教の歴史はかなり古く、前7世紀ごろのインドにてゴーダマ・シッダールタ(釈迦)によって開かれました。これまで紹介したユダヤ教・キリスト教・イスラム教は形は違うけどお互い唯一神を信仰して天国に行くことを目標としています。しかし、仏教の場合信仰する神様はいません。仏教では神様は自分がなるべきものとし、修行によって世の中の心理を理解する悟りを開くことを目標としています。これがこれまでの宗教との決定的な違いであり、外国人が仏教に首を傾げる一つの原因となっているのです。

大乗仏教と小乗仏教

一般的に仏教と呼ばれているものは大乗仏教と小乗仏教の2種類あります。実はこの2つには決定的な違いがありました。

そもそもこの仏教の乗というのは乗り物という意味であり、救われる人という意味もあります。つまりは、大乗仏教の場合ではこの世の全ての人が往生した時に救われるように修行する仏教のことで、その一方で小乗仏教の場合だと修行した人のみが救われるという仏教でした。

信じている人の差にもよりますが、一般的には中国や日本は大乗仏教タイやベトナム、カンボジアなどは小乗仏教を信仰しています。

インドの宗教の集合体のヒンドゥー教

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ヒンドゥー教はインドなどで信仰される宗教であり世界で3番目に信者数が多い宗教でもあります。ちなみに、仏教もインドで誕生した宗教ですが、インドではヒンドゥー教が誕生した時に残念ながら衰退してしまいました。インドで信仰されているヒンドゥー教は一体どんなものだったのか?最後は日本では一番マイナーかもしれないヒンドゥー教について見ていきましょう。

 

宗教そのものがインドなヒンドゥー教の謎

ヒンドゥー教は日本ではマイナーなイメージがありますが、その理由はいたって簡単でヒンドゥー教自体がインドでしか信仰されないような宗教だったことにありました。信仰する人が多いと最初に書きましたが、これはシンプルにインドの人口が多いだけです(インドの人口は13億人)

ヒンドゥー教は日本人にはあまり説明しにくいですが、例えるならば神道に近い宗教だと思ってくれればいいかな?という感じですね。ヒンドゥー教はいわゆる多神教。そこら辺中に神様がいるとされており、どの神様を信仰するのかは自由とされています。そんなヒンドゥー教の中でも特に重要なのがガンジス川での沐浴。ガンジス川はヒンドゥー教ではシヴァ神という神様の中でもお偉いさんの体を伝って流れているとされており、この川に入ることで罪や穢れを流しています。(ちなみにガンジス川はドン引きするレベルで汚いからお気をつけて)

ヒンドゥー教と身分制度

ヒンドゥー教で避けてはならないのがカースト制と呼ばれる身分制度。カースト制は生まれてから死ぬまで身分を固定され、バラモンと呼ばれる司祭身分、クシャトリアと呼ばれる貴族身分、ヴァイシャと呼ばれる市民身分、シュードラと呼ばれる奴隷身分に分かれており、そしてその下には不可触民と呼ばれる日本でいうところのえたひにんみたいな存在自体が穢れているとされていました。日本でいえば江戸時代の士農工商みたいなものでしょうかね?

こんなカースト制は昔からインドでは存在していましたが、ヒンドゥー教はこの身分制度を肯定しており、「この身分から抜け出したいのなら来世に期待しろ」レベルの放任主義でしたのでこのカースト制はインドがイギリスに支配されるまで根強く存在し、現在はインドの憲法でカースト制は否定されているものの、この文化は未だに解消されていません。

 

自分に合った宗教の考え方を

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これまで見ていった5つの宗教は成り立ちや教えが異なるものが多く、その目的もバラバラです。

宗教に対して自分はどう思うのか?どの宗教が自分にピッタリなのかということを考えるともしかしたら自分の性質が見えてくるかもしれません。

 

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