日本の歴史

何人言える?日本のお札の肖像になった人物を一挙解説!

#6 最もお札になった人物:聖徳太子(しょうとくたいし)

お札といえばこの人、と記憶している方も少なくないはず。束帯姿で手に笏(しゃく:細長い板)。口ひげを蓄え涼しげな眼をした肖像は、長年、お札の顔として、特に高額紙幣の代名詞として多くの人に親しまれてきました。

聖徳太子は飛鳥時代の政治家。推古天皇に仕え、十七条憲法や冠位十二階、遣隋使の派遣など様々な政策を行い、日本の政治の礎を築きました。

1930年(昭和5年)の兌換券100円券をはじめ、1958年(昭和33年)に作られたお馴染みの日本銀行券10000円券まで、7回もお札の肖像になっています。

#7 古代日本のヒーロー:日本武尊(やまとたけるのみこと)

にほんぶそんと読みたくなるところですが、読み方はヤマトタケルノミコトです。

古代日本の王族のひとりとされる、伝説的勇者。怪力無双で超美男子、人々のあこがれをすべて詰め込んだぢょうな人物像。数々の逸話が残り、日本各地の豪族たちを討伐し大和朝廷の日本平定に尽くした英雄として称えられています。

1945年(昭和20年)の兌換券1000円券の肖像に。お札となったのはこの一度きりのようです。

#8 薪を担いで読書:二宮尊徳(にのみやそんとく)

「たかのり」と読むこともあります。江戸時代末期に活躍した思想家です。

子供のころは二宮金次郎と名乗っていました。校庭などに二宮金次郎が薪を背負い歩きながら読書をする像を設置している小学校も多いので、こちらの名前のほうがしっくりくるかもしれません。

苦学の末に、いくつも田畑を所有する地主になり、成功をおさめた後も農民たちを救うべく農政改革に従事。その功績が認められ、江戸幕府にも仕えました。

1946年(昭和21年)の日本銀行券1円券の肖像になっています。

#9 自由民権運動の先駆者:板垣退助(いたがきたいすけ)

image by PIXTA / 2444487

ここまでのお札の肖像は、古代から中世に活躍した人物が多く、天皇に仕えた忠臣が中心でしたが、戦後のお札の肖像には、明治初期の政治家が数名登場します。

まずは、幕末から明治にかけて活躍した政治家・板垣退助。自由民権運動の先駆けであり、明治新政府の参議も務めた明治初期の中心人物です。

1948年(昭和23年)の50銭政府紙幣と、1953年(昭和28年)の日本銀行券100円券に登場。長く白い髭を蓄えた姿を記憶している方も多いかもしれません。

#10 明治維新の立役者:岩倉具視(いわくらともみ)

岩倉具視は幕末から明治へ、西郷隆盛や大久保利通らとともに王政復古の大号令を成し遂げた人物として知られていますが、もともとは朝廷に仕えていた公家の出です。

お札の肖像としては、1951年(昭和26年)の日本銀行券500円券と、1969年(昭和44年)の日本銀行券500円券に採用されています。

青みの強い紺色の紙幣に描かれた、少し強張った表情を記憶している方も多いはずです。

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