日本の歴史

何人言える?日本のお札の肖像になった人物を一挙解説!

#17 早世の女流作家:樋口一葉(ひぐちいちよう)

21世紀に入ってすぐの2004年(平成16年)、1000円と5000円札が新しくなりました。

日本銀行券5000円券の顔に選ばれたのが、明治時代の女流作家であり小説家、樋口一葉です。

代表作は『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』など。変わりゆく時代にたくましく生きる人々の揺れ動く心情を描いた繊細な作品は現代でも高く評価されています。

多くの作品を代に残していますが、作家として活動したのはわずか数年。24歳という若さでこの世を去っています。

#18 伝染病研究の先駆者:野口英世(のぐちひでよ)

そして同じ時期に日本銀行券1000円券の肖像に選ばれたのが、医師であり細菌学者であり、伝染病の研究で世界的に名の知られた偉人・野口英世です。

2024年に1000円紙幣の顔となる北里柴三郎は、野口英世に師匠にあたる人。二人は様々な細菌や伝染病の研究において師弟関係にありました。まだ研究施設の少なかった時代に、既に伝染病の研究所を構えていた北里柴三郎。野口英世はその研究所に在籍していたことがあるのだそうです。

知れば知るほど面白い!お札に描かれた人物の名前と功績

image by PIXTA / 19450433

調べてみると意外に多い!紫式部を入れると、2004年までにお札に選ばれた人物は総勢18名にもなります。お札が作られ始めた頃は、まだ印刷技術が未熟で偽造が多かったため、しょっちゅう作り変えていた、という事情もあったようです。電子マネーが台頭し、お札そのものを使う機会が徐々に減ってきている昨今ですが、やはりお札のデザインには注目が集まります。これから、どんな人物がお札に描かれていくのか、とても楽しみです。

1 2 3 4
Share: