日本の歴史

死ぬまでに見る価値のある日本の自然・文化~日本にある世界遺産8選~

素晴らしい日本の文化を堪能しよう!~世界文化遺産編~

image by iStockphoto

日本の歴史を彩ってきた文化と伝統。そんな世界文化遺産が国内に18か所もあります。現在、多くの外国人観光客も訪れていますが、やはり日本人だからこそ改めて日本の文化を再認識したいところですよね。そんなおすすめスポットを5か所ほど厳選して紹介いたしましょう。

#4 隠れキリシタンの苦難の歴史を学ぶ【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】

image by PIXTA / 28275789

2018年に世界遺産登録されたばかりで、メディアなどでも紹介されることが多いです。長崎市をはじめ島原半島、天草、平戸、五島列島なども含む広大な地域が指定されており、江戸時代の禁教期に、いかにキリシタンたちが人目をはばかって信仰を続けてきたのかがよくわかりますね。

信仰のための戦いだった島原の乱の舞台【原城跡】や、人里離れた谷間に目立たないように造った教会【奈留島の江上天主堂】、明治になって日本にやって来た宣教師との出会いを果たした場【大浦天主堂】など、実に12もの見どころあるスポットが散在しているのです。

長崎発着の各スポットを巡る日帰りバスツアーなども頻繁に企画されているので、マイカーや公共交通機関を使わなくとも効率的に回れるのがメリットとなっています。

#5 石炭時代の盛衰を現在に伝える文化遺産【軍艦島】

image by iStockphoto

2015年に世界文化遺産に登録されており、正しくは【明治日本の産業革命遺産】といって、全国に残る反射炉や炭鉱、造船所など明治時代に日本の産業を支えた遺産群を総称して指定されています。特に長崎港の沖合に浮かぶ端島炭鉱(軍艦島)は、その特異な姿や歴史から非常に人気が高く、見学ツアーもなかなか予約が取れない状況になっているのです。

1891年から採掘が開始された炭鉱では、良質な石炭が産出されたために多くの労働者たちが島へ渡りました。太平洋戦争中や戦後の復興期にも、国の基幹産業として重要な役割を担い、最盛期には狭い島の中になんと5,000人もの人々が住んでいたそうです。しかし国の石油エネルギーへの転換政策によって1974年に閉山。以来、軍艦島は無人島となってしまいました。

島には廃墟化した高層住宅や学校、病院などが手つかずに残り、最盛期の賑わいをうかがい知ることができます。2009年より一般観光客の上陸が解禁となり、立入禁止エリアは多いものの、ツアー各社が上陸ツアーを運営しているのです。

#6 日本の原風景がここある!【白川郷・五箇山の合掌造り集落】

image by iStockphoto

1995年に世界遺産登録されており、岐阜県白川郷と富山県五箇山の合掌造り集落が対象となっています。合掌造りとは、人が手のひらを合わせて合掌するかのような屋根の形態で、雪深いこの地方では、雪が屋根から滑り落ちるようにこういった形になっているのです。

夏は緑まぶしく冬は雪景色に映える風景が人気で、白川郷では合掌造りの家屋が150棟あり、最も古い家屋は300年前の江戸時代中期に建てられています。展望台から眺める集落は絶景で、ぜひ訪れてほしい場所ですね。また、【合掌造り民家園】では25棟もの合掌造り家屋を一度に見ることができ、建物の中まで自由に見学が可能なのですね。

いっぽう五箇山は二つの集落から構成されており、その多くの家屋が国の重要文化財に指定されています。【五箇山民族館】では、山村生活の知恵を生かした生活用具約200点が展示されており、当時の山里での生活を垣間見ることができ、【塩硝の館】は幕府や藩に隠れて火薬を製造していた場所だったとのこと。ここでは火縄銃体験ができます。

※白川郷へのアクセス

マイカーで。

東海北陸自動車道で白川郷ICを降りてすぐ。

バスで。

【北陸鉄道バス・濃飛バス】金沢白川郷線で金沢・富山方面より白川郷バス停下車。

【岐阜バス】名古屋白川郷線で名古屋方面より白川郷バス停下車。

※五箇山へのアクセス

マイカーで。

東海北陸自動車道で五箇山ICを降りて車で15分ほど。

鉄道で。

あいの風とやま鉄道【高岡駅】【新高岡駅】より世界遺産バスにて相倉口バス停下車。

バスで。

【北鉄高速バス】高山線にて金沢方面より五箇山菅沼バス停下車。

次のページを読む
1 2 3
Share:
明石則実