そして分割民営化へ
昭和57年、時の中曽根内閣はついに国鉄の分割民営化へと舵を切り、国鉄内部でも分割民営化派が主流となります。国鉄の債務はすでに37兆円を超え、利払いだけでも1兆円という有様で、国鉄の資産全てを売却しても返済できるものではありませんでした。
民営化の前にまず行わなければならなかったことは、国鉄資産の売却、人員整理、国鉄労組の解体でした。反対勢力はあったものの、ようやく1987年に民営化がスタートし、JRグループとして現在に至ります。しかし、ドル箱の東海道新幹線を抱えるJR東海やJR東日本などが高収益で、逆に厳しい経営環境にあるJR北海道が収益に苦しむなど、地方の経済規模に伴う格差は依然として残ったままなのです。
鉄道博物館へ行ってみよう
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実は各地にある鉄道博物館では、かつて活躍していた列車の実物や史料を見学することができます。例えば、さいたま市にある「鉄道博物館」や、京都にある「京都鉄道博物館」など。写真や本でしか知り得なかったことも、こういった施設を見ることでイメージが膨らんできますよね。大人や子供も楽しめる施設になっているので、鉄道の歴史をもっと深く知りたいなら、ぜひ行ってみたいところですね。