日本の歴史昭和

現在の日本を生んだ「サンフランシスコ講和条約」背景と過程をわかりやすく解説

サンフランシスコ講和条約がもたらしたもの

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サンフランシスコ講和条約が日本にもたらしたものは、独立だけではなく、良い悪いは別にして多くのものがありました。安全保障条約によって、防衛を米軍に依存することで、高度経済成長が可能になったという良い面もあります。

再独立によって失ったものも大きい

サンフランシスコ講和条約を締結しても、GHQの残した影響は強く残りました。例えば、戦後の教育体制においては、自由主義が取り入れられ、日本教職員組合(日教組)なども結成されたのです。しかし、自由主義に慣れていない日本人には、利己主義として受け入れられ、他の人への思いやりに欠ける子供が増え、いじめ問題などが頻発するようになっています

また、本来、安全保障条約は共産主義に対する防波堤としての意味合いが強く、本来は、ソ連崩壊後の冷戦が終わった時点で新たな形に移行することが望ましかったと言えます。しかし、すでに日本には、アメリカ依存無しでは成り立たないと思い込んでいる人たちが多くなり、そのままの条約を継続しているのです。これでは、本当の意味での独立とは言えないのではないでしょうか。

その意味で、サンフランシスコ講和条約が残した弊害も大きいと言えるのです。

日本を大きく変えたサンフランシスコ講和条約を忘れない

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私たちの国は、サンフランシスコ講和条約によって再独立を果たしましたが、その影響は未だに続いています。その意味で今、もう一度サンフランシスコ講和条約の意味を忘れずに見直してみる必要があるのではないでしょうか。私たち一人1人が平和というものを今一度意識して、見直すこともよいでしょう。

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