ヨーロッパの歴史

「落ちこぼれの偉人」はたくさんいる!残念なエピソードを持つ7人の偉人

6.優しさがあだとなったヴィルヘルム・レントゲン

X線の発見によって最初のノーベル物理学賞者となったヴィルヘルム・レントゲン。その名前は現在「レントゲン検査」として馴染み深いものとなっています。

当時のプロイセン王国において裕福な家に生まれたレントゲンは、3歳頃にオランダへ移住。そこで初等教育を受けることになり、成績は可もなく不可もなくだったそう。しかし卒業直前に教師との問題を起こした友人をかばったことが原因となり、ギムナジウムへ進学できなくなってしまいます。ギムナジウムを卒業しないと大学への受験が許されていませんでした。

大学に行きたいという気持ちを強く持っていたレントゲンはその後工業学校を経て、チューリッヒ工科大学に進学。スイスでは実力によって受験が許可されていたからです。大学の講義をきっかけに物理への興味を抱いたレントゲン。やがて彼は大学教授となり、研究と実験に熱を注いでいきました。

7.教師との仲は最悪!トーマス・エジソン

最後に紹介するのは「発明王」エジソン。蓄音機、発熱電球など彼の発明品は1300にも上るというから驚きです。発明の出発点になるのは、「なぜだろう」という気持ち。しかし子供時代はその探求心が災いして、良い学校生活は送れなかったようです。

個性的な考えを持っていたエジソンは、学校や家で問題を起こしてしまうこともしばしば。物事に対して深いこだわりを持っていたエジソン。物が燃えることに興味を持った結果、家の物置を燃やしてしまったというエピソードも。そして授業中に「なぜ1+1は2になるのか」などの質問をして教師を困らせ、ついには教師や校長から見放されてしまいました。

3か月で小学校を中退したエジソンは自宅で勉強を開始。それを指導したのは母・ナンシーでした。彼女はエジソンの「なぜ」という気持ちを大事にし、それに対してできる限りの説明を施していたそうです。彼女の熱心な教育も支えとなり、エジソンは様々な発明を行っていくこととなります。

失敗は成功への近道

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たとえ失敗続きの人生だったとしても、それをバネにして成功への糧にすればいいのです。今偉人と呼ばれる人でも、不遇の時代は辛い思いをしたことがあったはず。彼らのように努力をし続ければ、たとえあなたが今逆境の中にいたとしても明るい道はきっと開けていくはずです。そしてもしも身近に逆境の中にいる人がいたら、手を差し伸べてあげるというのも大事なことですね。

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