中国の歴史

明王朝末期の中国で布教を行った宣教師「マテオ・リッチ」を元予備校講師がわかりやすく解説

マテオ・リッチが作成した「坤輿万国全図」は日本人にもわかりやすかった

Kunyu Wanguo Quantu (坤輿萬國全圖).jpg
Matteo Ricci – 東北大学附属図書館狩野文庫画像DB[1], パブリック・ドメイン, リンクによる

1602年、マテオ・リッチは大航海時代の知見を反映させた中国で最初の世界地図を作成します。それが、「坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず)」でした。ヨーロッパ製の世界地図や地球儀そのものは日本に伝わっていましたが、地名が漢字で書かれている点などが日本人にとってわかりやすかったようです。相手国の文化を尊重しつつ、自分たちの考えを伝えるのは、相手に自分から近づくのが良いというイエズス会の「典礼」は、今の異文化理解においても重要だと思いますね。

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