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日本を南北分断の危機から救った「占守島の戦い」とは?歴史系ライターが解説

「占守島の戦い」の大きな意義

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日本本土へ進出しようとするソ連軍の動きを止めたともいえる「占守島の戦い」ですが、その代償は大きなものでした。堤師団長はじめ将兵たちは樺太(サハリン)へ移送されて強制労働に従事し、昭和21年12月に帰国。しかし一部の将兵たちはナホトカ経由でハバロフスクへ移送され、長期にわたって厳しい労働を課せられたそうです。現在も占守島には戦車の残骸が多数残っているそうですが、敗戦の混乱の最中、果敢に戦った兵士たちのことを忘れてはいけないと思いますね。

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