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天皇機関説とは?それを唱えた美濃部達吉がにらまれたのはなぜ?わかりやすく解説

天皇機関説は軍部には批判されたが天皇の統治権を認める前近代的政治理論だった

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東京帝国大学教授の一木喜徳郎や美濃部達吉の天皇機関説は、第二次世界大戦前までは、天皇主権を認めていなかったため、天皇の神格化を主張する軍部から強く批判を浴びました。しかし、天皇の統治権については認めており、実質的には旧体質の日本の天皇を中心とした国体を肯定した学説だったのです。そのため、国民主権が認められた現在ではすでに役割を終えたといえます。しかし、現在の日本では天皇中心の国体を狙う右傾化傾向が強まっており、新たな天皇機関説のような新しい世の中にあった論議が期待されますね。

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