大正日本の歴史明治昭和

94歳で国会議員!日本の議会政治の父「尾崎行雄」の生涯と名言

尾崎行雄の名言3・「良い憲法を作るのは容易であるが……」

普通選挙法ができて、成人男子がだれでも選挙に投票できるようになった時、尾崎は「良い憲法を作ることはまことに容易なことである、しかしこれを行うことは非常に難しい」という言葉を残しています。憲法というのはただ作っただけでは意味がなくて、憲法に基づいた政治を正しく行うことはとても難しいということですね。元老や軍部が好き勝手に政治をするのではなく、憲法に基づいて権力者の暴走を防ぐ政治体制を「立憲主義」といいます。これもまた右派も左派も関係なく、自由な立場で立憲主義を擁護した尾崎が残した名言といえるでしょう。

尾崎行雄の精神は日本の民主主義の原点

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大臣まで務めた尾崎行雄でしたが、戦争中はたったひとりになっても己の主張を曲げることなく、信念を貫き通しました。与野党問わず、今の政治家にこのような気骨のある議員はいるのだろうか……と思うと少し残念な気持ちになりますが、これから国民が尾崎行雄の精神を引き継ぎ、民主主義を育てていくことが必要といえるでしょう。

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