15)15代将軍:徳川慶喜(時代を生きた最後の将軍)
家茂の死後、最後の徳川将軍として将軍職に就いたのが、水戸藩第9代藩主徳川斉昭の七男であった一橋慶喜です。
慶喜が将軍職に就いたときは、徳川幕府の力が衰えていたときでした。慶喜は非常に頭の良い人物であったと伝わっています。幕府として残るより、徳川家を守ろう。そう考えた慶喜は大政奉還によって政権を朝廷に返上し、事実上、幕府を終わらせます。
その後も、徳川の財産や権力を削ごうとする明治新政府と一進一退の駆け引きを繰り返し、政治の表舞台から退いて静かに余生を過ごしたのだそうです。1913年(大正2年)、風邪をこじらせて77歳で亡くなっています。
在位期間は1867年~1868年、将軍職を離れ幕府で亡くなった後も一般人として暮らし、歴代将軍の中で最も長命。また、一度も江戸城に入らなかった将軍としても知られています。
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室町幕府の足利(あしかが)将軍も16代に渡って続きましたが、こちらは跡継ぎ問題で常に争いが絶えず、応仁の乱を引き起こしたり、将軍家としての役割を果たせていたかというと甚だ疑問です。そう考えるとやはり徳川将軍家は特別な存在。学ぶことも多いです。
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