中華人民共和国の設立(国慶節)は10月1日
現在、中国と呼ばれる国は「中華人民共和国」です。中国の建国の日は、この国の歴史に大きくかかわりがあります。
「中国四千年の歴史」などと表現することがありますが、中国大陸は1つの王国によって営まれてきたわけではありません。秦、漢、隋、唐、宋、明、清、たくさんの小国がせめぎあっていた時代もありました。
最後の統一王朝・清王朝が滅亡し、1912年、孫文という政治家の主導のもと「中華民国」という国が成立します。しかし当時の時代背景もあって、ヨーロッパの国々や日本に入り込まれ、思うように立ちまわれませんでした。
第二次世界大戦の後、敗戦国となった日本を中国大陸から追い出した中国は、戦前から続いていた内紛が激化。国民党(蒋介石派)と共産党(毛沢東派)に分かれ、覇権争いが続きます。
そしてついに1949年10月1日、共産党が北京を占拠。天安門にて、毛沢東を首席として「中華人民共和国」の建国が宣言されます。この日が中国の建国の日。中国では「国慶節」と呼ばれています。
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オーストラリアは移民団が初めて上陸した1月26日
オーストラリアの「建国の日」は特に定められていませんが、一般的に1月26日の「オーストラリア・デー」が同等であると考えられています。「オーストラリア・デー」とは、1788年、イギリス艦隊がシドニーの港に到着した日のことです。
このイギリス艦隊には、イギリスの囚人が大勢乗せられていました。イギリスで罪を犯した囚人たちを収監するための収容所が、当時のオーストラリアに作られていたのです。
それまで、オーストラリアには、それこそ数万年前・原始時代から、アボリジニと呼ばれる原住民が住んでいました。そこへ突然、ヨーロッパから船でやってきた連中がずかずか上がってきて、自分たちの故郷を「遠島」「流刑」の場にしてしまいます。つまりイギリスの植民地にされた日ということに。見方によっては、1月26日は決して気持ちの良い人は言えないでしょう。この日を祝わない人もいるようです。
建国記念日=国を思う日~じっくりゆっくり日本について考える
建国記念日について詳しく考えたことがなかったので、日本の成り立ちについて考える良い機会になりました。また、世界の国々についても、様々な歴史や事情があることもわかりました。次の建国記念の日には、おいしいお酒でも飲みながら、日本の神話や建国について思いを巡らせてみたいと思います。