味噌汁っていつからあるの?歴史と共に全国のご当地お味噌汁もご紹介
全国にある「ご当地お味噌汁」をご紹介!
さて、それでは日本各地に伝わる地域性豊かな【お味噌汁】の数々をご紹介していきましょう。合わせてレシピも掲載しますので、ぜひトライしてみてもいいかも?
北海道の豪快な漁師汁!【カジカ汁】
北海道で獲れるカジカを使った漁師飯のひとつです。具はカジカ以外に主に根菜類を使いますが、カジカから良いダシが出るので「ダシいらず」ともいわれています。ジャガイモが入るのがいかにも北海道らしいですね。
カジカは骨が多い魚ですが、なるべくぶつ切りで入れたほうが美味しいですね。細かい骨は少ないので、口に入れて骨だけ出せばいいでしょう。肝は大きくて濃厚ですので、ぜひ食してほしいところです。カジカのシーズンは秋頃ですが、カジカ汁セットなども普通に通販などで買えるので、ご家庭でも比較的簡単にできるかも知れませんね。
※カジカ汁のレシピはこちら
カジカはヌメリがある魚なので、軽く湯をかけてヌメリや臭みを取る。
大根、ニンジン、ジャガイモなどの根菜類は一口大に切る。ニンジンは多少細かく。
ダシと共に火が通りにくい根菜を下茹でし、さらにカジカを入れて煮詰めていく。(アク取りを忘れないように)
煮えてきたらネギを入れ、味噌を入れて一煮立ちさせて出来上がり。
魚の旨味がたっぷり!青森県【じゃっぱ汁】
これも漁師汁で、主にタラのアラを使った青森県津軽地方の味噌汁です。メディアなどでもけっこう頻繁に紹介されているので、ご存知の方も多いのでは?タラの頭や内臓なども一緒に入れるので、旨みが凝縮していてたいへんに美味だといわれています。
じゃっぱとは、「大雑把(おおざっぱ)」の雑把という意味で、本来なら不要で捨てる部分をうまく活用した料理だといえるでしょう。家庭によっては味噌の代わりに酒粕を入れるお宅もあるようです。
※じゃっぱ汁のレシピはこちら
タラのアラに熱湯をかけてヌメリを取る。
根菜類(大根、椎茸、ニンジン)は細かめにイチョウ切りにしておく。
ダシを取り、全ての具材を入れて一煮立ち。(アクを取ることを忘れずに)
味噌を溶かし、長ネギを入れる。しばらくして出来上がり。
安納芋の甘味がクセになる鹿児島県【さつま汁】
鹿児島県は古くから鶏を煮て食べる習慣があり、ちょっと残酷ですが、その昔は闘鶏で負けた鶏を【さつま汁】にして食べていたそうです。現在の鹿児島県~宮崎県のあたりでは鶏肉の加工工場も多く、鶏を食べるという地域性が如実に表れている地域なのですね。
ふつう「さつま汁」というと大根、ごぼう、ニンジン、こんにゃく、里芋、鶏肉を入れるというのが定番なのですが、里芋の代わりに安納芋の甘味が加わると劇的に味わい深くなります。甘さがアクセントとなっているのですね。特に栄養価が高く、バランスの取れた味噌汁だといえるでしょう。