ヨーロッパの歴史

初めての国際条約に繋がった「三十年戦争」とは?わかりやすく解説

フランスのブルボン王朝の興隆

三十年戦争によって領土を広げ、国威を上げたのがフランスのブルボン王朝でした。映画などでもよく出てくるルイ十四世の下に、重商政策で国力を上げ、アフリカ、アジアで植民地拡大にまい進するようになったのです。

三十年戦争による中世社会の終焉と解き放たれたヨーロッパ社会

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何よりも三十年戦争で大きかったのは、ローマカトリック教会による社会支配から人々が解放されことでした。自由な発想が可能になり、人々は自由を求めて市民運動を展開し、民主主義、自由主義を獲得していったのです。これによって、ヨーロッパでは近代社会が成立したと言えます。

アジアの植民地はイギリス、フランス、オランダがとって代わる

また、アジアでも植民地の宗主国が、それまでのスペイン、ポルトガルからイギリス、フランス、オランダなどに勢力が変わっていくようになります。アジアで残ったスペインの植民地はフィリピンだけになってしまったのです。

日本に当初来ていたフランシスコ・ザビエルなどは、カトリック国のスペイン生まれで、当初はスペイン、ポルトガルとの交易が中心でした。しかし、最終的に鎖国した日本と出島での貿易が認められたのは、オランダになったのは三十年戦争の影響が大きかったと言えます。

現代の国際秩序の基礎を作った三十年戦争

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三十年戦争は、現代の近代国家の原型が作られた戦争だったと言えます。それまでのローマカトリック教会による社会秩序、体制から脱して、新しい国家の枠組みとしての国家主権が認められたのです。それは、後の国民主権にもつながりました。私たちの民主主義国家の根幹を作ったのは三十年戦争であり、覚えておく必要があるのではないでしょうか。

 

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