日本の歴史

日本の電車ってどんなものなの?JR全社とそれにまつわる雑学について解説

実は鉄道ではないJR会社

今ではみなさん普通に使っている鉄道。もちろんこの言葉の意味は鉄の道を走っているから鉄道となっているのですが、JRの場合この鉄道という漢字を使わず金に矢をくっつけた字を使っていました。実はこれは訳があって鉄道の鉄の字には金に失うという形であることから金を失うという会社としては非常に縁起の悪い言葉でもありました。そこでJRはこの縁起の悪い字をなんとか避けて全く違う字を使っているのです。

ちなみに、これと似た例として真岡鐵道という鉄道会社はわざわざ旧字体を使っています。もちろんJRが違う字を使っているのと同じ理由なんですがね。

京葉線ホームが遠い理由と幻の成田新幹線

東京ディズニーランドに行く際にやけに新幹線のホームからディズニーランドの最寄駅の路線である京葉線のホームまでの距離が遠いと思ったことはありませんか?

実は京葉線ホームから新幹線のホームまで大体750メートルあるのですが一体なんでここまでホームを遠くしたのでしょう?実はそこには昔国鉄時代に計画されたとある計画が隠されていたのです。

昔、羽田空港のキャパが足りなくなった時に羽田空港に変わる新たな国際空港を建設しようという計画が持ち上がることとなります。その計画された土地が今の成田空港となるのですが、当時国のお抱えの鉄道会社であった国鉄はこの成田空港の建設の際に東京駅から成田空港までを結ぶ新たなる新幹線路線を建設することを計画するようになりました。

そして国鉄は新幹線を走らせるための路線を作るために土地を買収するようになりますが、これに待ったをかけたのが地域の地元住民。今の浦安市にあたる地域の市民が成田新幹線は作る意味がないとして反対デモをしょっちゅう起こすようになりました。国鉄からしたら成田新幹線は国のためになる重要なプロジェクトだったのですが、日本は民主主義国家なんでこの反対デモを受けてこの計画を中止とし、そのままこの計画は頓挫することとなりました。

その後、成田新幹線を作るために残された土地を使って東京駅に京葉線のホームを建設。成田新幹線の時に買収した土地を無駄にしないためにここを有効活用したのでした。

ちなみに、成田新幹線として開業する予定だったルートには今では京成電鉄の成田スカイアクセス線が走っています。

日本にとって鉄道は必要不可欠な存在となった

image by PIXTA / 49325766

鉄道が開業してから150年余り。今では日本国民にとって鉄道はなくてはならないものとなりました。

もしかしたらあなたは今日や明日も鉄道を使うことがあるかと思いますが、この記事で解説した電車の雑学を少しでも覚えてくれたら鉄道がもっと楽しくなるかもしれません。

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