教養歴史

織田信長は何故本能寺の変で裏切られた?歴史好きが考察してみた

織田信長が明智光秀の謀反によって亡くなった本能寺の変は、これまでも何度も映画、テレビドラマなどで描かれています。その際に思うのは、なぜ光秀は信長を裏切ったのかということでしょう。この点は有名すぎる事件で、今さらそれを聞くことは出来ないですよね。この信長がなぜ裏切られたのかに焦点を当てて解説しました。

本能寺の変について復習

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本能寺の変は、天正10年6月2日の未明に、当時京都四条通りにあった本能寺に宿舎を構えていた織田信長を、家臣であった明智光秀が急襲した事件です。丹波の亀山城を出た明智光成は、山陰に向けて北に進路をとるところ、「敵は本能寺にあり」と兵士たちに南の京都を目指すように命じました。現在の本能寺は、同じ京都でも河原町御池にありますが、当時は四条通にあったのです。場所は違いますが、現在の本能寺には織田信長のお墓があります。

本能寺は焼け落ち、織田信長は本能寺で自害したのです。長男の織田信忠も二条城で迎え撃ちますが、多勢に無勢で、同じく命を落とし、織田家は一晩の内に瓦解してしまいました。

本能寺の変で明智光秀はなぜ織田信長を裏切ったのか

ドラマや映画などでは、明智光秀は、徳川家康の饗応役で失態をおかし、信長に罵倒され、領地も取り上げられて山陰地方の毛利領への出兵を申し渡されます。そのために、謀反に至ったように描かれている場合が多いようです。また、敵方と交渉する際に、降伏すれば命を助ける約束で、母親を人質に出しますが、信長は降伏を許さず首をはねて、光秀の母親を犠牲にしたことをクーデターの理由に求める場合もあります。しかし、それ以外にも様々な説があり、実際には理由はわかっていないのです。

諸説紛々の裏切りの背景説_徳川家康黒幕説まである

明智光秀の裏切りの理由には、他にも徳川家康黒幕説や足利義昭の陰謀説まで、様々な理由がまことしやかに語られています。光秀も生き延びて、江戸時代に徳川家康の参謀役として知られた僧天海となっていたという説もあるほどです。しかし、実際にどのような裏切りの背景があったのかはわかっていません。

ドラマに良く見られる信長のいじめ原因説は本当か

ドラマや映画のように信長のいじめが本当にあったのかは、後に書かれた「信長公記」などには出ていません。明智光秀は、織田配下では一番最初に城持ちになっており、特別いじめを受けていたとは言えないでしょう。信長は、成果が出ないことについては非常に厳しく、佐久間信盛のように幼少期からの家臣でも遠慮なく追放した事実はありました。しかし、光秀は武将としても成果も挙げており、信長からいじめを受ける要素は少なかったと言えます。

武田勢を追い落とした時に、「苦労した甲斐があった」と発言したことに対して信長が激怒して「貴様に何の手柄があった?」と言ったことがきっかけという説も!しかし、もともと光秀は武田攻めには参加しておらず、そのようなやりとりがあったとは考えにくいと言えます。むしろ、羽柴秀吉が毛利攻めに苦労している中では、光秀は貴重な持ち駒であり、光秀をそれほど嫌っていたとは考えにくいところです。

光秀は行儀作法に詳しく、信長の信頼は厚かった

もともと、光秀は、斎藤龍興を滅ぼしてようやく岐阜城を手に入れた信長に、足利義昭という京に上がるきっかけをもたらしてくれた家臣でした。しかも、足利義昭に可愛がられていたように、行儀作法にも詳しく、京都に上がった信長にとっては役に立つ家臣と言え、信頼は厚かったと言えるでしょう。

本能寺の変の顛末_光秀の三日天下と羽柴秀吉の台頭(中国大引き上げ)

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当時織田の武将たちはそれぞれの戦場に派遣されており、ほとんど畿内には光秀以外は軍勢が残っておらず、絶好の謀反の機会にはなっていたのです。そのため光秀は、信長に代わって天下に号令を出す立場になります。ところが、関西近隣にいた細川藤孝や高山右近などの織田方の武将に支持求める書状を出しますが、誰からも支持を受けられませんでした。結局、備中高松城(岡山)を攻めていた羽柴(豊臣)秀吉が大返しをして、京都の光秀に戦いを挑み、山崎の合戦で光秀は敗れます。三日天下という言葉は、この光秀の本能寺の変後の権力が僅か3日と短かったことから生まれているのです。正確には3日ではなく、信長の死後13日ほどはありました。

本能寺の変で織田信長はなぜ裏切られた?

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それにしても、なぜ織田信長は滞在していた本能寺で明智光秀の裏切りにあわなければならなかったのでしょうか。本能寺の変が起こった時代背景と、織田信長がなぜ討たれなければならなかったのか、その要因を見ていくことにします。

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