小説・童話あらすじ

イソップ寓話の物語と教訓8選!奥深く大切な話から、本当は怖い童話までわかりやすくご紹介!

2-8.人のふり見て我がふりなおせ?「ライオンの分け前」

【あらすじ】
あるとき、ライオンとロバとキツネが狩りに出かけました。獲物がたくさんとれたので分け合うことになり、ロバが平等に三等分に。この分け方に怒ったライオンは、なんとロバを食べてしまいます。

今度はキツネが獲物を分けることになりましたが、キツネは獲物の大半をライオンに分配。ライオンは大満足ですが、なぜそのような分け方をしたか、キツネに訊ねます。するとキツネは「ロバの運命が、私にこの分け方を教えてくれたんです」と答えたのだそうです。

【意味・教訓】
身近な人の不幸や災難が、知恵を与えてくれることもある、という、残酷ですが奥が深い物語。また「いつの世も、利益を独り占めするのは権力者たち。割を食うのは弱者」という、切ない一面も垣間見られます。

隠された意味は深かった!大人でも楽しめるイソップ寓話話

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動物たちが繰り広げるおとぎ話のような世界に込められた、誰にでも当てはまるような教訓の数々。シンプルな物語は、ほんとうは何が大事なのか、いろいろなことをいろいろ教えてくれます。現代では子供向けの絵本として扱われることが多いイソップ寓話ですが、最近では自己啓発目的で、大人になってから改めて手に取る読者も多いのだとか。日本ではまだまだ知られていない物語も多いイソップ寓話、改めて読んでみるのもよいかもしれません。

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