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北欧国旗を見分けよう!似ているのはなぜ?違い・背景を解説

デンマークの国旗

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デンマーク:赤字に白いクロス

北欧諸国の旗の元となったのがデンマーク国旗。「ダンネブロ」とも呼ばれます。これは古語で「赤い布」を意味する言葉です。白のクロスはもちろんキリスト教の十字に由来します。デンマーク国旗の歴史は古く、13世紀にデンマーク王がエストニア人との宗教戦争で苦戦している時、この旗が空から舞い降りてきて勝利へ導いたという伝説が有名です。

ノルウェーの国旗

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ノルウェー:赤字に白と青のクロス

ノルウェー国旗はスウェーデン支配下の1821年にデザインされ、独立後もそのまま国旗として採用されたものです。赤・白・青の3色旗は、フランスやイギリス、アメリカなど多くの国に見られますが、そこには同じように自由への願いが込められています。また、デンマーク国旗の白十字の中に青十字を重ねるとちょうどノルウェーの国旗になるように、デンマークからの影響も大きいようです。

スウェーデンの国旗

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スウェーデン:青地に黄色/金色のクロス

青地がさわやかなイメージのスウェーデン国旗。スウェーデン国旗は「金十字旗」とも呼ばれていて、スカンディナビア十字には、黄色や金色が用いられます。色の意味には諸説あるようですが、クロスの部分はキリスト教精神や輝く太陽、青の部分はスウェーデンの空や湖など自然豊かな国を象徴するそうです。

フィンランドの国旗

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フィンランド:白地に水色のクロス

デンマークの支配を受けてていたノルウェーやスウェーデンに対し、北欧東部にあるフィンランドはロシアから圧力を受けていました。1917年に独立したのもロシア帝国からです。スカンディナビア十字を採用したのは、フィンランドがロシアに属するのではなく北欧の仲間であるという意味を表すため。青は湖と海と空を、白はが国土を覆う雪の象徴と言われています。

アイスランドの国旗

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アイスランド:青地に白と赤のクロス

アイスランドの国旗は、デンマーク領だった1915年に制定されたもので、1944年に共和国として完全独立した際に正式な国旗となりました。ノルウェーの国旗によく似ているのは、ノルウェーに支配されていた期間も長かったからでしょうか。赤は火山、白は氷河、青は空を表すとのこと。自然豊かな国土にぴったりの国旗ですね。

北欧の国旗をさがしてみよう

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デザインが似ている北欧の国旗ですが、もうどの国の国旗か見分けられるようになりましたか?おしゃれなイメージの北欧国旗は、商品パッケージやお店など、様々な空間で見かけることがあります。ぜひ身の回りで探してみてくださいね。国旗を知ることで、北欧の文化や歴史を知るきっかけにもなればさらに素敵です!

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